2018年9月7日

『When 完璧なタイミングを科学する』ダニエル・ピンク・著 勝間和代・監訳 vol.5111

【衝撃。使える。】
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昔、ある儲かっていないプロ投資家にインタビューした時、「投資で大事なのは、タイミングではない」と言われましたが、現実世界を見れば、投資もビジネスも明らかに「タイミングが大事」だと思います。

本日ご紹介する一冊は、この「タイミング」の大切さと、それをどう活用して生産性を上げるかを、ベストセラー作家、ダニエル・ピンクがまとめた一冊。

何かをやめるタイミング、始めるタイミング、判断を下すタイミング、休憩するタイミングなど、われわれに関係するあらゆる「タイミング」について、興味深い研究結果を示しています。

なかでも興味深かったのは、ティーンエイジャーの始業時間を早めると、学業成績や交通事故等に悪い影響を及ぼす、とした研究結果。

現在、サマータイム導入の議論がなされていますが、ぜひこうした研究結果も、考慮に入れていただきたいものです。

どのタイミングで筋トレすれば効果的に痩せられるか、どの時間帯に大腸内視鏡検査を受けるとがん発見率が高まるか、どう昼寝を取れば一番頭が冴えるかなど(答えは、カフェインとの合わせ技)、興味深い事実がこれでもかというぐらい、盛り込まれています。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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「論理的判断」はランチタイムまでに

イノベーションとクリエイティビティは、少なくとも概日リズムに関しては、わたしたちが最高の状態でない場合に最大の力を発揮する

朝の運動はたいてい、食後に運動した場合よりも、20パーセント多く脂肪を燃焼する

「デスク・ランチ」が仕事の質を下げる

カフェインと昼寝のグループの成績は、ほかの2つのグループの成績をやすやすと上回った。カフェインが血流に乗るまでには約25分かかるので、ちょうど昼寝を終える頃に、このグループはカフェインによって再び調子が上向いたのだ

世界中のほとんどの高校では、フクロウ型の最たる若者たちに、ヒバリ型で元気いっぱいの7歳児と同じスケジュールを強要しているのだ。結果として、ティーンエイジャーの生徒は睡眠時間を犠牲にし、その影響に苦しむ。小児科専門誌の『ビディアトリクス』誌によれば、「必要な睡眠時間をとらない青年は、鬱、自殺、薬物乱用、自動車事故のリスクが高い」という

ティーンエイジャーより年下の児童は、午前中に実施される標準テストで好成績をとるのに対し、ティーンエイジャーの場合、午後以降のテストのほうが成績はいい。早い始業時間は、成績不振やテストの低得点と強い相関性がある

ある高校では、始業時間を午前7時35分から午前8時55分に繰り下げてから、生徒の自動車事故数が70パーセント減った

不況時に就職すると生涯賃金が下がる

幸福度は50歳で最低になる

◆おっと大変だ効果
各グループは、1時間しかないプロジェクトの開始から28分から31分たった頃に、「おっと大変だ」的なコメントを残していた(「いいか、もう半分も時間が過ぎた。本当にまずいぞ」など)。そのうえ、8つのグループのうち6つが、「もっとも顕著な進展」を、「中間地点で一気に」遂げた

マラソン大会に何度か参加経験のある人は、29歳と39歳のときに、その前後の年齢で出したタイムよりもいいタイムを出していた

各年代の最後の年を迎えることは、必ずしも健全な行動を引き起こすわけではない。オルターとハーシュフィールドは、「9エンダーの自殺率は、それ以外の年齢の人よりも高かった」ことにも気づいた。どうやら、不貞行為を働く夫も増えるようだ。不倫サイトのアシュレイ・マディソンでは、会員男性の8人に1人が、29歳、39歳、49歳、59歳だった。この割合は、ほかの年齢よりおよそ18パーセントも高い

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これを読んでしまった以上、今後、昼寝はコーヒーとの合わせ技にしたいと思います。(もちろん20分は超えずに!)

自分のパフォーマンスを上げるのに使えるのはもちろん、指導者が学ぶことで、集団全体のパフォーマンスが上がると思います。

組織をリードする立場にある方は、ぜひしっかり読み込んで、勉強してください。

これは、使える一冊です。

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『When 完璧なタイミングを科学する』ダニエル・ピンク・著
勝間和代・監訳 講談社

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◆目次◆

第1部 1日
第1章 日常生活 朝・昼・晩と完璧なタイミング
第2章 休む力 休憩・ランチ・昼寝とパフォーマンスの関係
第2部 開始・終了・その間
第3章 開始 正しいスタート・再スタート・同時スタートの科学
第4章 中間地点 中だるみと中年の危機の科学
第5章 終了 ラストスパートとハッピーエンドの科学
第3部 同調と思考
第6章 ファスト&スロー 息の合ったグループの秘密
第7章 時制で考えることについて 最後に一言
監訳者あとがき 勝間和代

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