2018年2月11日

『サクッと起業してサクッと売却する』正田圭・著 vol.4953

【これからの起業スタイル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484182025

本日の一冊は、『ファイナンスこそが最強の意思決定術である』の
著者、正田圭さんによる新刊。

※参考:『ファイナンスこそが最強の意思決定術である』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484172283/

『サクッと起業してサクッと売却する』というタイトルからも想像できるように、シリアルアントレプレナー(連続起業家)のススメです。

日本の起業家は、ついつい創業した会社に居座り、のちのち後継者問題を抱えるものですが、本書ですすめるシリアルアントレプレナーは、まったく違う価値観です。

動機なんでどうでもいい、お金が目的でもいい、さっさと起業してさっさと売却してしまえとすすめる本書は、人によっては苦手意識を持つかもしれませんが、内容は一理あると思います。

なぜなら、起業が向いている人と、その後拡大するためのマネジメントが得意な人は、違う人間のことが多いからです。

向いている人が向いていることだけやるのが、社会の発展にとっては大事なことで、そのためにはもっとシリアルアントレプレナー(連続起業家)が流行ってもいいと思います。

どんなことが書かれているのか、さっそくチェックしてみましょう。

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「会社を売る」という行為は、あなたの人生を想像以上に豊かにすることにつながっていく。あなたの人生を豊かにするのは「たかがお金」なのだ。「たかがお金」なのだから、効率良く手に入れる方法を真剣に模索すべきだ

29歳までに1億円のキャッシュを手に入れろ

会社売却をすると、時間もお金も両方いっぺんに手に入る

最強の就活は、就職先に会社を売却すること!

バイトやインターンをして何が一番もったいないかというと、「雇われ癖」がつくことだ

「自分の知恵と度胸で金を稼ぐ」という本能的なモノが、一度バイトをすることで大きく削がれる

お金と時間に対する自分の戦略をきちんと持っているか

あなたが設定しなければいけない問いは、「お金も時間も両方手に入れるにはどうしたらよいだろうか」だ

人生の節目節目で「踊り場」を作ること

「踊り場」とは、お金も時間もある状態のことだ。そういう状態のときに、初めてまともな意思決定ができる

長い人生のうち「働かない」という選択肢を選ぶ時期があってよい

働かない期間を、自分の理想に近づくための準備期間ととらえる

金を返せるかの心配より、金を借りられるかの心配

人間の代わりはいくらでもいる

人間関係のトラブルの99%は時間が解決してくれる

IPOをした後は、自由気ままに度に出ることはできない

起業するときは、まず儲かっている商売、成功している人の「真似」から入るのが正解

自分の成長と会社の成長を比較して、自分の成長の方が急になったら売り時

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M&Aの話なのに、数式がほとんど出てこない。

どちらかと言えば、自己啓発書の類ですが、読めばIPOかM&Aかで悩むことはなくなると思います。

「お金と時間に対する自分の戦略をきちんと持っているか」

は、ちょっと心に刺さりました。

起業本としては、もうちょっと読み応えが欲しかったですが、啓発書としてはなかなか良いと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『サクッと起業してサクッと売却する』正田圭・著 CCCメディアハウス

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◆目次◆

はじめに 会社を売るのもトマトを売るのも同じ
PART1 考え方編
第1章 連続的起業論
第2章 会社売却で人生の選択肢は無限に増える
第3章 起業のFAQ
PART2 実践編
第4章 起業の本質はコミュニケーション戦略
第5章 会社を高値で売却する方法論
終わりに 人生の一番大きな問題を解決するのはお金

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