2017年12月18日

『売れないものを売る方法?そんなものがほんとにあるなら教えてください!』 川上徹也・著 vol.4898


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797395079

マーケティング本が下火になって久しいですが、それは、ハッタリで売るのが難しい世の中になったから。

あくまで商品は誠実に、でも売り方を工夫するならまだまだマーケティングにできることはあります。

本日ご紹介する一冊は、「モノを変えずに売る方法」を、コピーライターで、ストーリーブランディングの第一人者、川上徹也さんがまとめた一冊。

目次にもなっている7つのポイントは、これだけでも価値があり、売るためのヒントが浮かんできます。

1.「ウリ」を変える
2.「売る時間」を変える
3.「売る場所」を変える
4.「売る人」を変える
5.「売る値段」を変える
6.「売る方法」を変える
7.「売る目的」を変える

なぜ、これをするだけで売上が上がるのか、どんなポイントを押さえればいいのかは本文に譲るとして、ここでは本書で紹介されている、優れた事例をいくつかピックアップしましょう。

みなさんが経営者、マーケターならきっとピンと来るはずです。

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トイレットペーパーの芯が売れる??? 実際、彼女のママ友が「30本セット」を500円で売り出すとすぐに売れたとか。(中略)さて、どういう「売り文句」で売ったと思いますか?(中略)その答えは……。「お子さんの工作用にどうぞ」、です

「デロンギヒーター」という商品をご存知でしょうか? イタリアの家電メーカーのオイル内蔵型ヒーターです。温風も出さず静かで空気も汚れません。でもこれだけではほとんど部屋は暖まりません。しかしその割には電気代が高い。ヨーロッパでは主暖房で部屋が暖まったあと、室温を維持するために使う補助暖房器具として普及していましたが、日本では当初まったく売れませんでした。しかしある通販会社が、この商品の「ウリ」を1行のキャッチコピーに凝縮して伝えたところ、創業以来初めての大ヒットとなりました。さてこの企業は、どんなキャッチコピーで「ウリ」を伝えたのでしょう?
それは……。
「寝室に置いておくと、ひと晩中ホテルに泊まっているような快適さ」
つまり寝室用のヒーターであることを「ウリ」にしたのです。それまで「寝室用のヒーター」なんてありませんでした

ユニクロ1号店の話に戻しましょう。あのとき、柳井さんがとった常識とは違うある試みとは? 答えは「開店時間の常識を変えた」です。朝6時開店にしたんです

逆に営業時間を短くすることで、モノがバカ売れすることもあります。栃木県の住宅地にあるパン屋さんは、週に1日、毎週土曜日の朝しか営業していません。食パン専門でかなり高価。高いものは1斤1300円します。しかし朝9時の開店前からお客さんの列ができ、2時間たらずで完売。近くだけでなく、関東一円から広くお客さんがくるそうです

京都市にある町屋をリノベーションしたカフェで提供される「賞味期限10分」のケーキが話題になっています。その名も「10分モンブラン」

「ヤドカリ系」と呼ばれるカレーショップが急増しているのをご存知でしょうか?(中略)「ヤドカリ系」というのは、昼間に営業していない居酒屋やバーなどを間借りして、昼間だけ営業する店のこと

メニューを偶然で決めてくれる「ガチャめし」

「築地もったいないプロジェクト 魚治」
「規格より大きい小さい」「形が悪い」「漁や運送時についたキズがある」「獲れすぎた・旬からずれている」「漁獲量が少なすぎて取引の対象にならなかった」「セリで売れ残った」などの理由で廃棄されてしまう魚たちを看板メニューにした居酒屋

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インスピレーションがバンバン湧いてくる内容で、とても勉強になりました。

マーケティングをやっている方なら、本書後半の事例はほとんど聞いたことがあると思いますが、それを差し引いても、いまどきのマーケティングで必要な事例をほぼ網羅していると思います。

新書サイズで手軽に読めるので、ぜひ移動中の空き時間にパラパラ読んでみてください。

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『売れないものを売る方法?そんなものがほんとにあるなら教えてください!』
川上徹也・著 SBクリエイティブ

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

第1章 ダムで「カレー」が、水族館で「パン」が飛ぶように売れる理由
    ~「ウリ」を変える~
第2章 なぜタクシーはのろのろ走り、たたみ屋は24時間営業を選んだのか?
    ~「売る時間」を変える~
第3章 漁港で「ケーキ」を、地球の裏側で「雨どい」を売る
    ~「売る場所」を変える~
第4章 おじさんがダメなら女子高生、女子高生がダメならおじさんに売れ
    ~「売る人」を変える~
第5章 「2割引き」と「2割キャッシュバック」どちらが売れるのか?
    ~「売る値段」を変える~
第6章 売れないならお客さんに売らせるワザもある!?
    ~「売る方法」を変える~
第7章 「もったいない」や「社会貢献」でもっと売れ
    ~「売る目的」を変える~

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