2017年10月12日

『人生100年時代のお金の不安がなくなる話』 竹中平蔵、出口治明・著 vol.4831

【これで安心】
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高齢化社会が本格的に到来、低金利でかつ年金もどうなるかわからない時代……。

1億円貯めれば一生金利で食っていける、という時代はすっかり過去のものとなりました。

かつては、セミリアイア、プチリタイアなどのブームもありましたが、これからのトレンドは、一生健康で働き続ける、というもの。

とはいえ、お金のこともちょっと心配ですよね。

そこで本日読んでみたのが、竹中平蔵さんと出口治明さんの『人生100年時代のお金の不安がなくなる話』。

経済学者と生命保険会社の創業者、お金のプロ2人が、これからの時代のお金の話をざっくばらんに語っており、これからの生き方の正解が見えてくる内容です。

世界経済はどこへ向かうのか? フィンテックの影響は? 日本が今後繁栄するにはどうすればいいのか? われわれの生活はどうなってしまうのか? 年金は破綻しないのか?

こんな不安に対し、識者2人が丁寧に回答した、じつに興味深い対談集です。

対談はつい与太話的になるので好きじゃないのですが、この対談は、方向性が明確で、議論が具体的でした。

さっそく、ポイントを見て行きましょう。

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人生の在り方を考える上で必ずといってよいほど引用される名著に、アランの『幸福論』があります。彼は言います。「悲観は気分である。しかし楽観は意志である」と(竹中)

おもしろい統計があって、日本のGDPに対する現金の比率は20年前には8%だったのに、今は20%近くまで増えているんです。こんな国はほかにありません。多くの国でキャッシュレスが進んでいる一方で日本はまだキャッシュ決済に依存しています。「日本は現金を持っていても安全な国だから」と言っている人がいましたが、金融は情報であり、モバイル決済をするということはビッグデータが溜まるということで、そこに大きな意味がある(竹中)

歴史を見ているとよくわかるのですが、一度栄えた国や社会が滅んでいくのは、時間との競争に負けたからです(出口)

産業革命によって「会社」の概念が変わりました、。会社のはじまりは、17世紀の東インド会社ですが、それまで一度航海するたびに利益を分け合って、そのたびに解散していた。つまり、1回ずつ解散するのが会社だったわけです(竹中)

若い人たちは、「自分たちが高齢者を支えなければいけない」と考えるかもしれませんが、年齢フリーの社会を創り、みんながみんなを支える、つまり、「僕は70歳まで、私は75歳まで」というように、年齢フリーで働いて、働けなくなったら年金をもらうようにすれば、そんなに心配はいらないと思います(出口)

マイナンバーで所得と資産を管理して、金銭的に余裕があって年金なしでもやっていける高齢者には年金を辞退してもらう。そうすれば、本当に必要な方にはもう少し手厚く給付することができます(竹中)

これからは高齢者が増えるのですから、マーケティングも高齢者が行なえばいいですよね(竹中)

自分の人生を大事にするためにはお金は使い切ったほうがいい(出口)

「自分が何をしたいか」が決まれば、有限のお金と、有限の命の使い方を前向きに考えることができるはず(竹中)

兼業に限らず、やりたいことはすべてやってみればいい(出口)

明治時代から、日本は「上」から変わってきました。健全に日本を変えていくには、もっと政策のことを語れる人が必要だと思います(竹中)

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タイトルは、『人生100年時代のお金の不安がなくなる話』ですが、確かに読んだら不安がなくなった気がします。

ずっと健康で働くこと、お金は使い切って死ぬこと、咲ける場所を探せというメッセージ…。

日本の政治・経済へのヒントもありつつ、個人の生き方のヒントも満載。

意外や意外、若い働き手への熱いメッセージで、読み応えがありました。

ぜひチェックしてみてください。

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『人生100年時代のお金の不安がなくなる話』
竹中平蔵、出口治明・著 SBクリエイティブ

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◆目次◆

第1章 今、時代はどう動いているのか
第2章 超高齢化社会到来!! 老後のお金の不安とどう向き合うか
第3章 人生100年時代の働き方
第4章 これからの時代に活躍できる人の条件
第5章 日本経済は持ち直すか そして、給与は上がるのか
第6章 日本を根底から変えるために必要なこと

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