2017年8月22日

『信頼の原則 最高の組織をつくる10のルール』 ジョエル・ピーターソン、デイビッド・A・カプラン・著 田辺希久子・訳 vol.4780

【ジェットブルー航空会長、語る。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478101434

本日ご紹介する一冊は、2007年のバレンタインデーに、約3000万ドルの損失を出した「最悪の事故」から復活を遂げたジェットブルー航空の会長、ジョエル・ピーターソン氏による一冊。

同社が最悪の状況を脱し、北米No.1になれたのはなぜなのか、その理由を『信頼の原則』としてまとめています。

「信頼」という一見曖昧な概念を明確に定義し、信頼が成立するための条件と、裏切りの可能性を減らす方法、最悪裏切られた時の心構えなど、リーダーにとって重要な思想を、事例も交えながら丁寧に解説しています。

・信頼が成立するには、「人格」「能力」「権限」の3つの条件が満たされなければならない
・信頼には「相互的信頼」「代理的信頼」「擬似的信頼」の3つがある
・信頼には裏切りがつきものである

結局のところ、完全に裏切りを防ぐことはできないようですが、信頼をマネジメントし、リスクを最小化することはできる、と本書では説かれています。

ほかにも、

・誠実さの3条件
・権限委譲で部下の実力を引き出す6つの方法
・コミュニケーションを信頼につなげる4原則

など、興味深い原理原則、ノウハウが目白押しです。

さっそく、気になるポイントをチェックしてみましょう。

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卓越した企業を築こうとするとき、リーダーの仕事は単独で登頂を目指すことではない。むしろ部下たちが、自分たちだけでは到達できない頂上に立つのを助けるのがリーダーの仕事だ

信頼の核となる意味は、一定の権限を進んで他者にゆだねるということ

◆信頼の3条件
「人格」とは、信頼する相手があなたの利益を自分のことのように
大切にしてくれること
「能力」とは、信頼する相手があなたの利益を最大限に実現するた
めの知性・能力・教育を身につけていること
「権限」とは、信頼する相手が約束を守れるだけの権限を委譲され
ていること

裏切りにできるだけ遭わないようにするには、いくつかの方法がある
・信頼の3条件(人格・能力・権限)のすべてが満たされているかどうか確かめる
・信頼の種類(相互的、代理的、擬似的信頼)を見極めて、擬似的信頼なら裏切りは時間の問題と覚悟する
・「信頼の原則」に則って信頼の文化を築き上げる

◆誠実さの3条件
1.言葉と行動を一致させる
2.守れない約束はしない
3.周囲の意見を聞いて軌道修正をする

◆尊敬を生み出す環境づくりの4つのポイント
1.尊敬のための「投資」をする
2.その場にいない人にこそ尊敬を示す
3.議論や反論を避けない
4.失礼な態度はすぐに改めさせる

◆権限委譲で部下の実力を引き出す6つの方法
1.新しい仕事に挑戦させる 2.行動に移させる
3.前例に縛られない 4.失敗を覚悟する
5.心配性を追い払う 6.説明責任をセットにする

会社の目標が更新されなければ、仕事に熱心になれなくなる

◆コミュニケーションを信頼につなげる4原則
1.悪いニュースも公表する
2.一言の愚痴ももらさない
3.ボディランゲージや雰囲気に気をくばる
4.チームの価値観と矛盾しない予算配分をする

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結論から言うと、これまでの自分はいろいろな面で至らないリーダーだったな、と反省させられる内容でした。

「謙虚さを身につけるための5つのポイント」でも読みながら、今後のマネジメントについて考えようと思います。

スティーブン・R・コヴィー博士の息子、スティーブン・M・R・コヴィー氏の序文もあり、おすすめの一冊です。

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『信頼の原則 最高の組織をつくる10のルール』
ジョエル・ピーターソン、デイビッド・A・カプラン・著
田辺希久子・訳 ダイヤモンド社

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◆目次◆

序文 スティーブン・M・R・コヴィー
はじめに
序章 信頼は力になる
ルール1 誠実さを身につける
ルール2 すべての人を尊敬する
ルール3 権限を委譲する
ルール4 目標を具体的に示す
ルール5 夢を共有する
ルール6 事実をありのままに伝える
ルール7 尊敬して論争する
ルール8 謙虚さを忘れない
ルール9 相手も勝つ交渉をする
ルール10 慎重にルールを守る
終章 裏切りに備える
謝辞
訳者あとがき
索引

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