2017年3月27日

『会う人すべてがあなたのファンになる一流の魅せ方』 鈴鹿久美子・著 vol.4632

【人に好かれる政治家の技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479795812

本日の一冊は、元国会議員秘書で、数多くの「普通の人」を選挙で当選させてきた選挙戦略家が、その「魅せ方」の極意を披露した一冊。

ブランディングの軸の作り方から服装、表情、握手の仕方まで、周囲をファンにする技術がシンプルにまとめられています。

握手ひとつとっても、7つのステップで丁寧に解説しており、政治家や有名人がやっている「テクニック」が一発でわかります。

(1)相手の目を笑顔で捉える
(2)同時に両手を前に差し出しつつ歩幅を少し大きく歩み進める
(3)右手で相手の右手を握ったら、左手を相手の二の腕に添える
(4)二の腕に左手が添えられると同時に「よろしくお願いします」など、伝えたいメッセージを言葉にする
(5)その後のお辞儀はシチュエーションによって深さを変える。1対1の場合は、「最敬礼」。人が大勢の場合は、「小首をかしげるか軽くうなずく」
(6)そして最後に必ず、もう一度、相手の目を捉える
(7)それから次の人に目線を移し、握手をする

いわゆる「オシャレ」になりたい人向けではありませんが、ビジネスで人から評価される人になるために、ぜひ知っておきたいノウハウが満載です。

さっそく、いくつかポイントをチェックしてみましょう。

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「魅せたい姿」を固定化した「コアスタイル」を持つこと。そして、それ以外のノイズを徹底的に取り除くことで「ブレない自分」を魅せることができる

一度も会ったことのない人に好印象を抱いてもらうには、まず「清潔感」「信頼感」「安心感」を押さえ、その上に「何をするどんな人か」というイメージをのせてゆきます

周囲の人に、自分がどのような人間であるかを表現する「対人認知」には、大まかに「親しみやすさ」「信頼」「リーダーシップ」の3種類があります

自分だけの「コアカラー」を決める

コアカラーを使用するときのポイントは、自分の全体の表面積の10%以内に抑えること

人は、盛りすぎると嫌われるのです。人は足し算・引き算で、ちょうど100点にするのがポイントです。ハンサム過ぎるなら「親しみやすさ」を、優秀過ぎるなら「ずっこけエピソード」を加えればよ
いのです

笑顔を「口元からのぞく歯の本数」で3種類に区別することにより、与える印象を変えることができるのです。0本:リーダーシップ 4本:信頼 8本:親しみやすさ

まず、誰かを見つけたら、目を大きく見開き、同時に眉を引き上げます。これは、「あなたを見つけて驚いている」というのと「来てくれたんですね! 嬉しいです」という「感動」を示す表情です。これは、実は人気アイドル界では「ファンサ」と呼ばれ、コンサート会場で必ず実践するテクニック。数万人いる会場で、ある一定の方向に向かって視線を定めたら、指差しなどと同時に目を大きく見開き眉を引き上げます。そうすると、その周辺に居合わせた人々は全員「今、目が合った!」と錯覚するのです

一流は毎日「同じ服」を着る

違和感の無い服装は、印象に残りません

勝負服は「オーダーメイド」にする

フレームの角が目立つものは、知性を見せます

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読んでみて興味深かったのは、東京都知事・小池百合子氏の「魅せ方戦略」を、「魅せ方マトリックス」で分析した部分。

「魅せ方マトリックス」は、印象を「軽い⇔重い」「温かい⇔冷たい」の2軸で表現したもので、小池氏は、キャスター時代・初当選時は「軽い・温かい」で表現される「自由・躍動感」の象限、次いで衆
議院議員2期目以降は「軽い・冷たい」で表現される「創造性・チャレンジ」の象限、環境・防衛大臣時は「重い・冷たい」で表現される「パワー・権威」の象限、都知事選の時は「重い・温かい」で表現される「信頼・バランス」の象限で自らを表現しており、これに応じて服装も変えていたそうです。

一流になりたいのなら、まずは形から真似ること。

ぜひ、チェックしていただきたい一冊です。

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『会う人すべてがあなたのファンになる一流の魅せ方』
鈴鹿久美子・著 大和書房

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◆目次◆

第1章 誰に、どう魅せたいのか
第2章 「体型と顔」は、こう魅せる
第3章 一流は毎日「同じ服」を着る
第4章 相手を瞬時に魅了する作法
第5章 人生は「選挙」である

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