2017年3月17日

『会議でスマートに見せる100の方法』サラ・クーパー・著 ビジネスあるある研究会・訳 vol.4622

【デキる人が会議でやる100の方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152096578

大学時代に入っていた学生サークルAIESEC(アイセック)、そして草創期に携わらせてもらったAmazon。

この2つに共通していたことは、どちらもメンバーが「頭良さそう」なことでした。

「頭が良さそう」に見えた理由は、じつは会議でのトークやゼスチャー。

まだ若かった土井は、メンバーのプレゼンターへの鋭い突っ込みや、立ち居振る舞いなどを見て、気圧されてしまうことが、しばしばありました。

冷静になってよく考えたら、大した話はしていないのですが、何となく「頭が良さそう」「デキる人に見える」。

会議では、そんな方法論が確かに存在します。

大事なのはあくまで中身なのですが、それでも影響力を行使してくる相手に勝てなければ、話は聞いてもらえませんし、オーディエンスの印象も悪くなりがちです。

そこで学んでおきたいのが、会議でスマートに見せる方法。

そのための一冊が、本日ご紹介する『会議でスマートに見せる100の方法』です。

著者のサラ・クーパーさんは、Yahoo!、Google勤務を経て、人気ブロガーとなった人物。

どんなテクニックが紹介されているのか、さっそく見て行きましょう。

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会議のリーダーの隣に座る。そうすれば、あなたも会議をいっしょに取り仕切っているように見える

ホワイトボードにキーワードをいくつか書く

立ち上がり、ベン図を描くのは、スマートに見せるすぐれた方法だ。ベン図がデタラメでも構わない。むしろ、デタラメなほうがいい

だれかが「約25%のユーザーがこのボタンをクリックしています」と言ったら、わりこんで「つまり4分の1ね」と言いメモをとろう。全員が同意してうなずき、あなたの暗算能力に感心し、うらやむだろう

「いったん冷静になろう」と提案する

それがなんであれ「スケールする?」と聞く

プレゼンで1つ前のスライドに戻すよう頼む

不格好なバケツを描いて、それを「ファネル(じょうご)」と呼び「理想的な顧客を獲得するための最善の方法を決めなければ」と言う

現在からローンチまでを表す線を引き、マイルストーンで区切る。これでみんなは、あなたがプロジェクトのプランを把握していると思う

X軸とY軸を描き、ホッケーのスティックみたいな折れ線を加える。スティックの折れ目を円で囲み「どうしたらこのホッケースティックのような成長を達成できるか。この角度を上げるためにどうすればいいか」とたずねる

だれかが大きな数字を言ったら、都市や国、地域などで言い換える。例)「2万5000人の顧客? カナダのサスカチュワン州の小さな村と同じ規模だな」

自分が関わっていないことでも「私たち」と言う

リソースが限られていることをみんなに思い出させる

だれか別の人を会話に引き込むと、あなたは「コネクター」の立場になり、だれに何を話すべきか知り尽くしているように見える
例)「ジェニファーを呼んで、彼女の意見も聞いてみましょう」

自分のプロジェクトを過去の成功したプロジェクトと同列に紹介する

「それは正しい質問かな?」と逆質問する

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100の技術がイラストと短い文章で解説される、シンプルな本ですが、経験上、効果のあるノウハウがビッシリ詰まっています。

ある意味、実力のない人間の「ハッタリ」を見極める方法でもあり、中途半端にノウハウを使っている人間をあざ笑う、エンターテインメント性の高い書籍でもあります。

連休前の軽い読み物として、ぜひチェックしてみてください。

それでは、良い週末を!

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『会議でスマートに見せる100の方法』サラ・クーパー・著
ビジネスあるある研究会・訳 早川書房

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◆目次◆

パート1 ウォーミングアップ
パート2 本題
パート3 上級編
おまけ 会議と会議のあいだ:休憩時間こそ輝くチャンス

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