2017年1月9日

『DREAM WORK PLACE』 ロブ・ゴーフィー、ガレス・ジョーンズ・著 森由美子・訳 vol.4555

【「選ばれる職場づくり」とは?】
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インターネット社会の発展とともに、今企業に突き付けられている課題──それはおそらく「透明性」であり、顧客や従業員がその企業と関わる「意義」でしょう。

評判を重んじる社会では、自分が誰を支持しているか、どこで購入しているかが、極めて重要だからです。

どんなに素晴らしい商品を作っていても、従業員にとって劣悪な労働環境であればバッシングされますし、逆にどんなに素晴らしいマネジメントが行われていても、提供しているものが粗悪であれば、やはりバッシングされるでしょう。

だからこそ、これからの組織は、働き手にとっても、買い手にとっても「夢の組織」でなければならない。

そのことを述べたのが、本日ご紹介する一冊『DREAM WORK PLACE』です。

興味深いのは、本書の原題が『Why should Anyone Work Here?』であること。

直訳すると、「なぜみんながここで働かなければならないのか?」。邦訳の方が、なんだかワクワクする感じがしますね。

個人的に、2017年になって新たなチャレンジをすることもあり、ぜひこの機会に夢のチームを創ろう、と思って手に取ってみました。

結論から言うと、この本は「大当たり」です。

どうすればテーマである「DREAM WORK PLACE」が創れるのか、その秘訣を、「DREAMS」の6要素で説明しており、その内容が妙に意欲を高めてくれるのです。

Difference(違い)
Radical honesty(徹底的に正直であること)
Extra value(特別な価値)
Authenticity(本物であること)
Meaning(意義)
Simple rule(シンプルなルール)

夢の職場の条件とは何か、実現するためにリーダーが成すべきことは何なのか、さっそく、ポイントを見て行きましょう。

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「DREAMS」
●違い(Difference)──「ありのままでいられる場所、他者とは違う自分のあり方や物の見方を表現できる場所で働きたい」
●徹底的に正直であること(Radical honesty)──「今実際に起こっていることを知りたい」
●特別な価値(Extra value)──「私の強みを大きく伸ばしてくれて、私自身と私個人の成長に特別な価値を付加してくれる組織で働きたい」
●本物であること(Authenticity)──「誇りに思える組織、良いと思えることを本当に支持しているような組織で働きたい」
●意義(Meaning)──「毎日の仕事を意義あるものにしたい」
●シンプルなルール(Simple rule)──「バカげたルールや、一部の人だけに適用されて他の人には当てはまらないようなルールに邪魔されたくない」

「本物の」職場では社員がありのままでいられる

有能な組織には、社員の幅広い違いを「活用する」意志と能力がある

彼らは「顧客体験」を、単なる経済交流の手段から、もっと個人的な交流に昇華させているのだ

従来型の組織の多くは、リーダーの役割につくまでにあまりにも時間がかかりすぎる。優秀なリーダー育成ができるかどうかは、早期から豊かで多様な経験をさせられるかどうかにかかっているのにだ

企業秘密という旧世界はもう終わった

未来のベストカンパニーは、当然のこととして「正直であること」と「オープンであること」を実践する

「本物の」組織は、社員から絶え間なく価値を搾り取るのではなく、社員に「特別な(Extra)」価値を付加する

すべての社員を、本人の想像以上の水準にまで育て上げるのだ

三つの区分とは、技術的スキル、概念的スキル、ヒューマンスキル

人は何かをはっきりと支持している組織で働きたいと思うものだ

価値観に命を吹き込むもうひとつの方法は、徹底して基準を順守することである

「人間が互いを大切にすることに深い理由を与えない体制は、その正当性を長く維持することはできない」(リチャード・セネット)

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読み進めるごとに、やるべきことが次々浮かんできて、組織作りのじつに良いヒントとなりました。

なかでも、

<企業秘密という旧世界はもう終わった>
<すべての社員を、本人の想像以上の水準にまで育て上げる>

の2点は、挑みがいがある課題だと思いました。

経営者、マネジャーに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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『DREAM WORK PLACE』
ロブ・ゴーフィー、ガレス・ジョーンズ・著 森由美子・訳 英治出版

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◆目次◆

序 章 なぜここで働かなければならないのか?
    「夢の組織」を思い描く
第1章 ありのままでいられるように
    「違い」は埋めず、むしろ広げる
第2章 徹底的に正直である
    今現実に起きていることを伝える
第3章 社員の強みと利益を理解し、強化する
    ひとりひとりのために特別な価値を創造する
第4章 「本物」を支持する
    アイデンティティ、価値観、リーダーシップ
第5章 意義あるものにする
    日常の仕事にやりがいをもたらす
第6章 ルールはシンプルに
    余計なものを減らし、透明性と公平性を高める
第7章 本物の組織をつくる
    トレードオフと課題
終わりに さらに本物の組織を目指して
本書の調査方法および診断ツールについて
謝辞

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