2016年8月10日

『「水」のように生きる』植西聰・著 vol.4403

【人生に穏やかな心を取り戻すには?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478100365

生きていると嫌なことは山ほどありますが、そんな時こそ、どう捉えるか、どう考えるかが大切。

経営においても、人生においても、「コントロールできること」と「コントロールできないこと」を峻別することが、心穏やかでいるためのカギだと思います。

本日ご紹介する一冊は、そんな自然体の生き方=水のような生き方を説いた、人気作家で心理カウンセラー、植西聰さんによる一冊。

「穏やかな心を取り戻すための92のコツ」ということで、水に学ぶ生き方のコツをまとめています。

『老子』や黒田如水の「水五訓」などを引きながら、どうすれば心穏やかに生きられるのか、柔軟な発想、生き方をするにはどうすればいいのか、著者の考え方が示されています。

著者の本を何冊か読んだことのある方ならおわかりのように、じつに軽快で読みやすい文章です。

92のコツのなかから、気になった部分をいくつかピックアップしてみましょう。

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「人間にとって最善の生き方とは、水のように生きること」

水に浮かび、水の流れに身をまかせるようにして、運命を受け入れる

「一滴の水も積めば、湖水となる」

「水は方円の器に随う」ということわざがあります(中略)水には、器の形に従って、みずから形を変えていく「柔軟性」があります。このことわざは、「人間も、水のような柔軟さを持って生きていくことが大切だ。それが賢い人の生き方だ」という意味

茶道には「見立て」という言葉があります。「見立て」とは、「あるものを、従来とはまったく異なった、別の用途に使う」という意味です

失敗を素直に認められる人は、進歩し、向上していく

「人はみな、生かされている」ことを自覚して感謝する

「水はあらゆるものに恵みを与えながら、争い事がない」(『老子』)

「あの人は何をしてほしいのか」を見抜く力を持つ

人への愛情を持てば、自然に謙虚な気持ちになっていく

自分に謙虚になってこそ、謙虚な努力を続けていける

悲観的な人は立ち直りが遅く、楽天的な人は立ち直りが早い

周りの人たちから助言を受けても、決して自分のやり方を変えようとしない、頭の固い、頑固な生き方をしてはいけない

80%のお金で、人生を100%楽しむ

「水はみずから動いて、他のものを動かす」(黒田如水「水五訓」)

「流れる水は腐らず」

「水は、障害に出合うと、その勢いを百倍にも増す」(黒田如水「水五訓」)

過去の怒りや恨みの感情は「水に流す」という意識を持つ

「かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め」

仕事や立場は変わっても、大きな信念は変えない

心を空っぽにしてはじめて、「水のような生き方」ができる

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オビには「あせりや不満やイライラが流れるように消えていく」とありますが、確かにそんな印象です。

ストレス社会なので、こういう本は需要が増えるでしょうね。

現在、ストレスに悩まされている方は、ぜひ、チェックしてみてください。

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『「水」のように生きる』植西聰・著 ダイヤモンド社

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◆目次◆

第1章 流れにまかせて生きる
第2章 柔軟に生きる
第3章 素直に生きる
第4章 恵みを与えて生きる
第5章 謙虚に生きる
第6章 かたよらずに生きる
第7章 あふれないように生きる
第8章 流れて、流して生きる
第9章 清らかに生きる

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