2016年7月8日

『47原則』服部周作・著 vol.4370

【気になる一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068895

本日ご紹介する一冊は、日本人が書き、アメリカで出版されたものを逆輸入した、珍しい一冊。

原書は、『THE McKINSEY EDGE』というタイトルで、2015年11月にアメリカで出されています。

マッキンゼーのデキるコンサルタントたちの仕事術をまとめたもので、マッキンゼーを辞めて独立後、再びマッキンゼーに舞い戻ったという服部周作氏が書いています。

ベーシックなコンサルタントの仕事術と、著者がデキる上司、先輩から聞いた話が紹介されており、若手ビジネスパーソンにとっては、仕事を見直す良いヒントになると思います。

ミドル~ベテランクラスになると、既視感のあるコンテンツが多いですが、「原則40」に書かれた、プレゼンで使える「ごくシンプルな6種のテンプレート」は、勉強になりました。

とくに知識プロフェッショナルにとっては、どうやって自社のサービスをあピールすればいいか、良いヒントになると思います。

さっそく、気になるポイントを見て行きましょう。

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きつい仕事は午前中に片付ける

◆波に乗れない朝、やってはいけない3つのこと
・行動を要請するメールを書かない
・チームメンバーの仕事に指示を与えない
・プランを立てない

人は待たされると苛立ちます。だからこそ、いつでもアウトプットのイメージを作れるようになることが大切なのです。マッキンゼーではこのアウトプットのイメージを「ダミーチャート」と呼び、プレゼン資料全体を「ゴーストデッキ」と呼んでいました

実際のところ、経営層にとって一番大切なのは数字です。(中略)結局、あなたの提示した数字に信憑性がなければ元も子もありません

大事なことに集中すると目的地に早く到達する

起業するなら、ビジネスの中核となるサービスを創出することに集中しましょう

一般的な経験則として、7対3ルールを覚えておくとよいでしょう。1週間を通じて、エネルギーを与えてくれる仕事と、エネルギーを消耗する仕事の比率が、健全な7対3の状態になるように心がける

◆まとまった時間を捻出する、プリンシパルのデーヴィッドのやり方
「削除(Delete)、委任(Delegate)、簡素化(De-spec)」、先送り(Defer)に目下の仕事を分類すること

プレゼン冒頭の3文は暗記する

◆メールは「5Dルール」でどんどん処理する
1.Delegate(振る):メールを書く仕事をできるだけ他人に振る
2.Delete(捨てる):重要性の低いメールは移動中にすべて削除する
3.Defer(保留する):メールの返事を書くのを保留する
4.Deword(削る):無駄な言葉を削る
5.Deactivate(遮断する):金曜の夜にメールをオフラインにする

◆プレゼンで使える6種のテンプレート
1.背景・問題・目的は何か
2.当社はどんな変化を実現するか
3.インパクトを数値で表すと
4.答えてもらうべき重要な問題は何か
5.詳細な作業計画のなかで、重要なワークショップと会議は何か
6.提案するプロジェクトチームはどんな構成か

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外資系コンサルタントの本ということで、フレームワークや論理思考などが羅列された本をイメージしていたのですが、意外や意外、心構えの部分がしっかり書かれていて、心に響く内容でした。

アドバイスが現場に根ざしていて、新人教育のツールとして、優れていると思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『47原則』服部周作・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068895

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◆目次◆

第1章 先手を打つ
第2章 コミュニケーション上手になる
第3章 生産性を極限まで高める
第4章 持続的な成長を実現する
第5章 リーダーを際立たせる卓越した思考力
    書くことの価値を説いたマービン・バウアー

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