2016年5月5日

『天使になった男』ジョー・タイ・著 vol.4307

【恐怖を乗り越えるための物語】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799314467

休みになると、ついつい自分を見直すための活動をしたくなるもの。

重要だと思うのは、古いものを捨て、新しいものを入れる活動をすることでしょうか。

本日ご紹介する一冊は、まさにそんなフェーズにふさわしい一冊。

夢を打ち砕かれ、自死を図った主人公が不思議な男、レイフの導きで恐怖心を克服し、勇気を持って人生を変えて行く、そんな感動の自己啓発ストーリーです。

人間誰しも、恐怖に囚われ、目的から離れてしまう時期があると思いますが、本書はそんな時にこそ紐解くべき一冊です。

われわれが恐怖によって人生を壊してしまうメカニズムを、レイフがじつに平易な言葉で解説し、どうすればそこから逃れることができるのか、シンプルな回答を示しています。

目標達成のための啓発書であり、また人生を豊かに生きるための指南書でもあります。

人生上り坂の方、下り坂の方、両方に使えるのが特長ではないでしょうか。

さっそく、気になった言葉をチェックして行きましょう。

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いちばん偉大な奇跡とは、自分を根底から変えることだ

ふつうの世界では、人々は、列車の運転士が線路を見るのと同じように時間を見ている。枕木をひとつずつ通過していくわけだ。通り過ぎた枕木はどんどん後ろへ消えていき、すぐ前にある枕木はいつも視界に入らない

疑問が十分にたまってしまうと、そして自分に自信が持てなくなってしまうと、恐怖はそれを悟ってつけ込んでくる。その臆病さこそが、恐怖が油断のならない敵であるいちばんの原因なんだよ

恐怖の牢獄から逃れる唯一の方法は、行動だ。ただ待っているだけでは、道は開けない。自分から行動を起こさなければダメだ。恐怖の牢獄から逃れるたに、きみは強くなり、自信もつく

恐怖は、きみから行動する自由を奪っている。成功したいという欲求や、危険を冒そうという意志や、そして何かを大切に思う気持ちさえも奪っている。一度そういうものを盗んでしまえば、物質的な所有物を盗むのだって時間の問題だ

恐怖を克服することは難しいかもしれないけれど、問題ならいつでも解決することができる。恐怖に名前をつけたら、それはもう恐怖じゃない。解決できる、ただの問題になるんだ

恐怖がきみをダメにするやり口にはもうひとつある。それは敵をつくることだ

恐怖とは、たくさんの明日を心配すること。
勇気とは、ひとつの今日に集中すること。

恐怖は反応で、勇気は決断だ

希望を失うとは、ただ十分に遠くを見ていないだけのことだ

旅の途中を楽しめないなら、目的地に着いても楽しいとは思えないだろう

障害が目に入るのは、目標から目を離したときだけだ

なんでも自分ひとりでやろうとしないことだ。誰かに助けてもらえ

人生の目的をよりはっきりさせたおかげで、どうでもいいことで時間を無駄にすることがなくなった

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ストーリーの結末は、本文を読んで楽しんでいただくとして、ポイントだけ拾っても示唆に富んだ内容です。

インターネットは、失敗しないための技術の集大成ですが、それによってわれわれは行動力を失ったのかもしれません。

再び行動力を手にするために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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『天使になった男』ジョー・タイ・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799314467

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◆目次◆

I レイフ
II ポール

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