2015年8月30日

『座らない!成果を出し続ける人の健康習慣』トム・ラス・著 vol.4058

【座ると寿命が縮む?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105069217

フロリダ州立大学教授で心理学者のK・アンダース・エリクソンが発表した「1万時間の法則」は、天才研究をする人々の間で話題となり、すっかり定着しました。

一方で、同じエリクソン氏が発表した、次の事実はあまり話題になっていません。

それは、一流のプロが平均で1日当たり8時間36分眠るのに対し、平均的なアメリカ人は6時間51分しか眠っていないという事実です。

いわずもがなですが、健康はビジネスのパフォーマンスに大きな影響があり、高齢化社会の日本では、誰もが学ぶべきノウハウとなってきています。

そこで本日ご紹介するのは、米ギャラップ社で13年間「社員エンゲージメント・強み・指導力・ウェルビーイング」部門を統括し、著書累計600万部を達成したトム・ラスによる健康書。

調査会社にいた方だけあって、内容も過去の実験や研究成果に基づいた統計的な根拠が多く、読み応えがあります。

タイトルにもなっている『座らない!』は、1週間に7時間以上運動する人のうち、一日の大半を座って過ごす「座位グループ」とそうでない「活動グループ」に分けた場合、座位グループの死亡リスクが50%以上高くなったことを受けるもので、死因を心臓病に限った場合、これが2倍にはね上がるそうです。

ほかにも、睡眠、食事、運動に関するデータやアドバイスがいくつも書かれており、ビジネスパーソンの健康入門書として、読みやすい内容となっています。

さっそくポイントを見て行きましょう。

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「食べる量」よりも「食べる質」が圧倒的に大切です。ハーバード大学のチームが20年間にわたって、10万人以上を追跡した画期的研究があります。健康に大きな影響を与えるのは、摂取したカロリー量ではなく、摂取した食べ物の種類──こんな結果が出たのです。食べ物の質は運動の量よりも重要であるという研究結果もあります

炭水化物含有量をタンパク質含有量で割って算出する「炭水化物・タンパク質比率」です。これを使い、一日のうちに見る栄養関連データすべてをふるい分けるのです。具体的には、1グラムのタンパク質に対して1グラムの炭水化物を目安にしましょう(中略)1対1でなくとも、5対1(炭水化物がタンパク質の5倍)を超える比率の食べ物は避けるべきです。たとえば、軽食用のポテトチップスやシリアルの大半は10対1の比率です

家の中を見回し、食べ物の保管場所を改めて点検してみましょう。「最初に目に留まる食べ物」が「最善の選択」になるように、食べ物を配置換えするのです

糖類10グラム以上の加工食品には要注意です。10グラム以上入っていれば、人間が1回の食事で必要とする糖類摂取量をすでに超えています

飲食物を甘くする物は何であれ、いったんそれを口に入れてしまえば、後になって不健康食を渇望するようになります

ハーバード大学の研究チームは医学専門誌のアメリカ医師会誌(JAMA)の中で「炭水化物は人間にとってまったく不要の栄養素」と指摘しています。炭水化物の摂取量を減らせば、がんの増殖速度を最大50%落とせるという説もあります

20分間適度に運動すると、以後12時間にわたって劇的に気分を良くできる

加工肉とジャガイモをやめる

快適な眠りのためには、暖かい部屋よりも、暗くて肌寒い部屋が向いています

学んだ後の運動で記憶が定着

1日4時間以上のテレビ視聴(テレビを含めた画面系娯楽全般)を続けると、心臓病で死亡したり、入院したりしかねません。1日2時間未満の視聴と比べ、心臓病リスクが2倍以上になるからです

消費期限が長い食べ物の中から健康的な食品を選び出すのはなかなか難しい

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健康に関する知識もさることながら、お菓子の置き場を変える、お皿のサイズと色で痩せられる、食欲を削ぐあだ名を付けるなど、健康になるためのちょっとした工夫も読み応えがあります。

コンディションを整え、日々のパフォーマンスを上げたいビジネスパーソンに、おすすめの一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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『座らない!成果を出し続ける人の健康習慣』トム・ラス・著 新潮社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105069217

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◆目次◆

※多すぎるので省略します

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