2015年8月26日

『ホームページで売上があがる会社、あがらない会社、何が違うか』 石嶋洋平・著 vol.4054

【HPで稼ぐには】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860638050

FacebookもTwitterも、集客ツールとしてはいまひとつなことがわかり、「画期的集客方法」というものにみなさん、期待しなくなってきています。

ニュースを作って爆発的アクセスを稼ぐコンテンツマーケティングも、継続的な売上を支える活動としては、なかなか難しいものがあると思います。

今、やるべきことは、顧客リストを整備し、リピート客を大事にするという昔ながらの商売の王道。そのためには、顧客へのメールフォローや、買いやすくて訴求力のあるホームページ作りが必須です。

本日ご紹介する一冊は、そんな地道なマーケティング活動の基礎となる、ホームページの留意点を紹介した一冊です。

著者は、株式会社武蔵野のホームページからの資料請求の数を7倍に増やし、新卒採用のエントリーを21倍にしたという、Web会社、ミスターフュージョンの代表取締役、石嶋洋平さん。

本書では、経営者がホームページ制作に取りかかる際、陥りがちな罠を指摘し、どこを押さえるべきか、ポイントを示しています。

画期的ノウハウやホームページ制作の詳細を求める向きには、食い足りない印象があり、かつ宣伝臭が気になりますが、これからホームページを改善しようとしている方には、気づきがあると思います。

ボタンの色を変えただけでカートへの突入率が2倍に増えた事例や、ギフトニーズに特化しただけで売上が18.6倍になった事例など、具体的事例が読みどころです。

さっそく、中身をチェックしてみましょう。

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ホームページのアクセス解析(閲覧数、訪問者数など分析すること)をしてみれば、訪問者のスマートフォン閲覧率がわかります。分析の結果、スマホ率が高いのであれば、「スマートフォンからホームページにアクセスする人が多い」ので、その会社はスマートフォンサイトを作ったほうがいい

みなさんの会社のサイトに興味を持ってわざわざ調べてくれる人は「ゼロ」です

「ホームページに英語を使う」のは大間違い

カッコ良さより「見やすさ、わかりやすさ、押しやすさ、買いやすさ」

だれも検索に使わないキーワードで1位を取っても、何の意味もありません。しかも、SEO対策会社からすれば、あまり検索されないキーワードで1位を取るのは比較的簡単なこと。「1位になった」だけで満足してお金を払ってくれるお客様は、“いいカモ”です

SEO対策のキーワードを決める際は、「そのキーワードで売れた実績があるのか」をよく吟味する必要があります

「おもてなし税理士」というキーワードでSEO対策をしている先生がいました。ですが、「おもてなし税理士」という言葉で検索する人なんて、まずいないでしょう

どうやって売れるキーワードを見つけるか。出発点となるのは、
・「あなたの会社」
・「あなたの会社の商品・サービス」
を示す言葉です

・「ホームページ作成」で検索……ホームページを自分で作りたい
・「ホームページ制作」で検索……ホームページの制作を委託したい

「商品」よりも、「技術」を売ったほうがいいこともある

「普通の診療の話は、ホームページに載せるのはやめましょう」と提案しました。そもそも、保険診療よりも自由診療でできる審美歯科のお客様を増やしたいという話でしたし、それなら、「審美歯科のJ歯科」としてホームページに載せるメニューを絞り込み、専門性を売りにしたほうがいい

なぜお肉屋さんに、「お肉を売らないでください」と言ったかというと、アクセス解析をした結果、売上の51%が、お肉ではなくて、「ギフト券」だったからです

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多くの中小企業が、ホームページをないがしろにしていると思いますが、きちんと調べ、丁寧にマーケティングツールとして活用すれば、まだまだ売上が上がることがわかります。

ぜひチェックしてみてください。

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『ホームページで売上があがる会社、あがらない会社、何が違うか』石嶋洋平・著 あさ出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860638050

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◆目次◆

第1章 ホームページ「7つ」の大誤解
第2章 【商売の道理1 だれに売るか】
    「お客様」を絞り込めば、ホームページはうまくいく
第3章 【商売の道理2 何を売るか】
    「魅力的な商品」があれば、ホームページはうまくいく
第4章 【商売の道理3 どう売るか】
「売れるパターン」に当てはめれば、ホームページはうまくいく
第5章 実店舗もホームページも、「商売の道理」は変わらない

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