2015年7月27日

『ルイ・ヴィトン元CEOが教える 出世の極意』 マーク・ウェバー・著 vol.4024

【あえて今、出世の極意。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864104247

ビジネスを手掛ける際、特にマーケティングを仕掛ける際には、「最先端の思想に染まりすぎないこと」に気をつけています。

なぜなら多くの人間は保守的であり、フォロワーであり、そんなに簡単には変化できないから。

やはり言われているように、「一歩先では行き過ぎる。半歩先らいでちょうどいい」のです。

そんな視点から見ると、ちょっと時代錯誤な本が受け入れられてもおかしくない。

かつてマニュアルが批判された頃、あえて究極のマニュアル『見栄講座』を作ってヒットさせたホイチョイ・プロダクションのように、反骨精神を持つことは大切なことだと思います。

※参考:『見栄講座』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093631417

そういう意味で、気になったのが本日ご紹介する『出世の極意』。

「カネ無し。コネ無し。前職もクビ。」だったにもかかわらず、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の元米国法人CEO、ダナ・キャラン・インターナショナル会長兼CEOを歴任した著者が、評価されるための極意、出世するための極意を説いた一冊です。

仕事の心構えや上司とのコミュニケーション、成果を上げるための考え方、組織に否定された際の考え方、組織と交渉する秘訣など、サラリーマンが知っておくべきポイントを、上手にまとめています。

さっそく、『出世の極意』、そのポイントを見て行きましょう。

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あの日から今日まで、せっかく手を差しのべてくれる相手に耳を貸さなかった人たちを大勢見てきた。「自分のほうが世の中を知っている」とうぬぼれたり、紹介された企業や業界やポストが気に入らないと不満を並べ立てたりして、聞く耳を持たない人たちを……

たとえ任された課題についてなんの知識がなくても、適切な相手を探して助けを得るだけの機転がきくことをアピールすること

大胆なアイディアを受け入れてもらうには、まず第三者に相談するのが穏便な方法だ。賛成してくれる仲間で脇を固めておけば説得力が増す

重要なのは自分の思い通りにならなかったときにどうふるまうかだ

「今の仕事にふさわしい服装ではなく、将来やりたい仕事にふさわしい服装をせよ」という格言も覚えておくといい

困難な状況に放り込まれたら、なには置いてもまず、きみ自身を徹底的に肯定すること。気持ちを落ち着けて、それまでの自分の実績を心から祝福することだ。仕事は奪われても、能力までは奪われないのだから

「人の成功を計るものさしは、頂点に立ったときになにをするかではない。どん底を経験したあとでどれだけ這い上がれるかだ」三〇年以上も勤めた会社から追い払われたとき、心の支えになってくれたのは、陸軍大将ジョージ・パットンのこの言葉だった

自分の人脈が広くても狭くても、まずは電話をかけること。意外な相手が力になってくれて驚くことがあるだろう(私はそうだった)

新しい環境では、まずは三人の信用を勝ち取れ

ヤンキースタジアムのセンターの広告料などを協議しながら、いくつか興味深いことを知った。第一に、ヤンキースタジアムに広告枠を持っているアパレル関係の企業はひとつもないということ。第二に、球場を訪れる観客の四割以上が女性であること。第三に、観客のなかにはDKNYにとって非常に重要な顧客層である、外国人観光客が大勢いること

ビジネスの根底にあるのは、もっと魅力的なものを所有したいと願う人間の欲望だ。そう、「欲しい」という熱情に働きかけるのがわれわれの使命である

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ドナルド・トランプ、ベルナール・アルノー、ダナ・キャランなど、著名人のエピソードも興味深く読むことができました。

現在、求職中の方、キャリアで悩んでいる方は、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

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『ルイ・ヴィトン元CEOが教える 出世の極意』マーク・ウェバー・著 飛鳥新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864104247

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◆目次◆

パート1 ゼロから這い上がる
パート2 挫折を乗り越える
パート3 組織を動かす
パート4 自分を磨き続ける

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