2015年6月6日

『超一流の雑談力』安田正・著 vol.3973

【信頼される人の雑談はここが違う。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905073154

ライター時代の土井は、超一流のインタビュアーだった師匠のインタビューテープの文字起こしをするのが仕事でした。

感動させられたのは、何気ない雑談からさり気なく本題に入り、核心部分に切り込むその雑談テクニック。

相手の心を開くプロの技に、毎度感動させられていたので、テープ起こしという単純作業がまったく苦ではありませんでした。

ビジネスにおいても、相手の心を開くことは、とても大切。

雑談ひとつで取引の糸口がつかめたり、大規模投資につながるヒントが見つかることも、多々あります。

そこで読んでおきたいのが、本日ご紹介する『超一流の雑談力』。

ベストセラー『一流役員が実践している仕事の哲学』、『英語は「インド式」で学べ!』の著者であり、大手企業を中心にこれまで1700社に研修を行ってきた安田正さんが、その雑談の極意を披露しています。

原理原則にとどまらず、雑談の会話例もきちんと紹介されているので、なかなかに実践的な一冊です。

いくつか、ポイントを見て行きましょう。

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愛されやすい人になるために、自己開示をうまく使う

◆話をわかりやすくするために心がけたいこと
1.一文を短くすること
2.リズミカルに話すこと

開口一番は「よろしくお願いします!」から君によろしくお願いされたくない、と人は言わない

雑談の話題は、ある程度の気軽さがないとうまく盛り上がりません。決して議論をしてはいけないというのは、一つ大事な鉄則です

最も興味を持ってもらいやすいのはどんな話でしょうか? それは、相手に実益のある話です。雑学ではなく、実用の知識

Yahoo!ニュースではなく、日経産業新聞

◆あいづちの「さしすせそ」
「さ=さすがですね」
「し=知らなかったです」
「す=素敵ですね」
「せ=センスがいいですね」
「そ=それはすごいですね」
※共通するのは、「相手の話に価値がある」というリアクション

「何か特別なことをされているんですか?」というフレーズは相手の欲求を刺激してくれます。「いや、別に特別ということでもないんですが……」と、まんざらでもない様子で話してくれるでしょう

手みやげのポイントは「ちょっとした手間ひま」

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これまで、数多くのデキるビジネスパーソンと雑談してきましたが、その経験から見ても、本書のメソッドは有効と感じています。

本作りの工夫も注目のポイントで、「一流のポイント1/38」→「一流のポイント2/38」→「一流のポイント3/38」といったように、読者が学習の進捗を確認できる工夫が美しい。

これはぜひ、おすすめしたい一冊です。

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『超一流の雑談力』安田正・著 文響社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905073154

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◆目次◆

第1章 「超一流の雑談」の始め方
第2章 何を話題にすれば、雑談は盛り上がるのか?
第3章 思わず心を許してしまう聞き方
第4章 出会ってすぐに距離を縮める方法
第5章 さらに距離を縮める二度目の雑談
第6章 相手によって話し方や話題を変える
第7章 雑談から本題への移り方
第8章 今日から始める雑談トレーニング

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