2015年2月8日

『起業の神様が教える、ビジネスで一番大事なこと』 安東邦彦・著 vol.3855

【ビジネスならではの英単語を理解する】
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本日の一冊は、起業家必読のバイブル『はじめの一歩を踏み出そう』の著者、マイケル・E・ガーバーから薫陶を受けたという著者が、起業において大切な心構えや原則を説いた一冊。

※参考:『はじめの一歩を踏み出そう』
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2013年に出版された『社長が3ヶ月不在でも成長する会社の作り方』の内容を大幅アップデートし、日本でまだ紹介されていないガーバーのメソッドを加筆したもので、いわゆる改訂版です。

書かれている内容は、属人的なビジネスにしないこと、仕組み化・マニュアル化の必要性、顧客志向など、起業本ではごくごく当たり前のことが中心ですが、これから起業する方には、ヌケ・モレがないか、チェックする良いツールになると思います。

既に起業している人にとっては、紹介されている心構えが気づきを与えてくれるかもしれません。

<社長であるあなたが現場で活躍している限り、あなたの会社が成長することはありません>

<「これから作り出すものは、それを買う人にどのように役立つのだろうか?」「なぜ、それはそれほど重要なのだろうか?」「どれだけの期間にわたって、それは重要であり続けるだろうか?」>

<ビジネスの成功とは生き残ることではなく、成長することである>

<あなたの全人生を賭けるほどに、情熱をかける価値ある夢を抱き
なさい>

内容的には基礎の基礎ですが、確かに言われてみれば起業当初はこういうことばかりが気になっていたかもしれません。

起業準備中の方、中小企業経営者に一読いただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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中小企業の社長の90%は、根本的な勘違いをしたまま会社を経営している。その勘違いとは、事業の中心的な仕事ができれば会社が経営できると考えていることである。たとえば、パンが焼ければパン屋を経営できる、髪を切る技術と資格があれば美容室を経営できる、税理士資格を取れば税理士事務所を経営できる、営業力があれば保険代理店を経営できる、と思っていることにある。つまり、肩書きは社長でありながら、社長の仕事をしていないのである

3カ月休める社長は、ある一定の売上を上げた後に立ち止まります。そして、「自分でなくても売上をあげられる方法、顧客満足を提できる方法」を考え、それを創りあげる工夫を続け、完成するまであきらめません。それは人材教育の工夫だったり、営業モデルの標準化だったりするのです

社長であるあなたが現場で活躍している限り、あなたの会社が成長することはありません

「これから作り出すものは、それを買う人にどのように役立つのだろうか?」
「なぜ、それはそれほど重要なのだろうか?」
「どれだけの期間にわたって、それは重要であり続けるだろうか?」

「これまで他の誰もしたことがないほど、顧客の欲求を満たすこと」

ビジネスの成功とは生き残ることではなく、成長することである

起業家にとってビジネスとは、自分の人生の目的まで連れて行ってくれる乗り物である

3カ月休める社長は、自らの引退時期を決め、「いつ、この会社を継承しようか?」「どうすれば、ぜひとも買いたい! と言われる会社になるだろうか?」と考えています

「あなたの全人生を賭けるほどに、情熱をかける価値ある夢を抱きなさい。複数の夢を追いかけられるということは、1つひとつの夢が小さいのではないだろうか(中略)力が分散してどれも実現しないことになる」

年中働きづめの社長は、いつも優秀な人材を求め、その願いが叶わないことを嘆いています。それに対して、3カ月休める社長は、今勤めている従業員が誇りを持てる「オーナーシップの文化」を作ることに専念しています

3カ月休める社長は、従業員を思い通りに動かすのではなく、従業員にとって、「挑戦する価値あるゲーム」を作ることに力を注ぎます

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『起業の神様が教える、ビジネスで一番大事なこと』安東邦彦・著 総合法令出版
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◆目次◆

なぜ、マイケル・E・ガーバーは世界中で支持されているのか?
プロローグ “働きづめ”だった私の失敗
STEP1 「現状打破」で成長する
STEP2 「人生とビジネス」をリンクさせる
STEP3 「夢・ビジョン」を成長の原動力とする
STEP4 成長ビジネスを「発明」する
STEP5 「仕組み」で会社を運営する
STEP6 「企業文化」で差別化する

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