2014年6月12日

『5年で引退できるセオリー破りの不動産投資』徳田文彦・著 Vol.3614

【不動産投資の新セオリーは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827208557

本日の一冊は、2006年から不動産投資を始め、2013年には不動産投資からの収入が年間2500万円、サラリーマンからのセミリタイアを実現したという著者が、不動産投資の独自ノウハウを公開した一冊。

著者の手法は、東京都心部および神奈川県内にある中古の区分所有、一棟物件で利回り9~15%のレンジの物件を狙うというやり方ですが、これは今後少子化が進む日本においては、現実的な投資法と言えると思います。

著者によると、今後、値上がりが見込めるエリアのキーワードは、以下の通り。

(1)再開発、大規模開発
(2)商業施設
(3)駅からの距離
(4)勢いのあるオフィス街へのアクセス
(5)安定した需要

具体的に挙げられているのは、武蔵小杉や押上、中野、蒲田、川崎、表参道、代官山、恵比寿、泉岳寺など。

また、狙い目としては、今後大型ショッピングモールがオープンされる予定の場所などが挙げられています。

逆に、投資してはいけないエリアの条件として、以下のような点が挙げられています。

・「敷金、礼金ともにゼロ」の物件がずらっと一覧に並ぶようだと、その駅周辺への投資は要注意
・大学そばの賃貸物件は今後賃貸需給が悪化

素人でもわかるように、物件の簡単な調査方法が書かれているのがありがたい。

不動産投資を考える方は、ぜひ一読をおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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手間をかけずに不動産投資で収益を上げるには、最初から空室リスクの低い物件に投資すること

私が投資対象の中心としてきたのが、主に東京都心部及び神奈川県内にある中小の区分所有と一棟物件、利回りとしては、9%~15%のレンジにある物件です。地方にある利回り20%超の物件と比べると数字では見劣りしますが、入居率は圧倒的に高く、空室募集の手間がかからない投資対象です

インフレ時に最も値上がりするのは都心部に建つ物件

職人さんの人件費が急騰し、建築費が非常に高くつくようになっているのです。当然、デベロッパーとしては、建築費の高騰を物件価格に反映させるしかありません。つまり、今後販売される不動産の価格は、基本的には上昇します

オープンを見込むショッピングモールは、(1)なるべく規模が大きく売り場面積が広いこと、(2)ブランド力のある大手企業が運営していること、の2点を備えていることがベター

「駅から徒歩5分以内」を1つの選定基準としています

ファミリータイプの物件に投資する場合には、小中学校の学区がエリア内で人気があるかどうかをチェックすると良い

晴海、勝どきエリアでマイホーム投資を行なうなら、将来売却する際の「出口の見つけやすさ」を考慮して、大規模タワーマンションを選ぶべき

「敷金、礼金ともにゼロ」の物件がずらっと一覧に並ぶようだと、その駅周辺への投資は要注意

大学そばの賃貸物件は今後賃貸需給が悪化

面積が30平米を超えると住宅ローンが使えるケースが増える

管理会社を選定する際に「空室情報を必ずレインズに掲載する」ということを確認する

投資物件を一定のエリア内に複数保有することで、エリア内の保有物件数を増やし、その管理を信頼できる管理会社に集中させていく

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『5年で引退できるセオリー破りの不動産投資』徳田文彦・著 ぱる出版
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◆目次◆

第1章 30代でセミリタイアを実現した私の投資法
第2章 エリア戦略【ミクロ編】需給と物件種類
第3章 物件探索編 最新情報の集め方
第4章 賃貸募集編「過度な努力」はしない
第5章 管理会社の見つけ方
第6章 建物管理編 QSCを極める
第7章 自己資金のつくり方
第8章 マイホームに投資しよう
第9章 やってはいけない海外不動産投資

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