2014年6月19日

『偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強』塚本亮・著 vol.3621

【これは秀逸。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860636996

本日の一冊は、高校時代、金髪のオールバックで目には青いカラコン、そしてピアスという出で立ち、偏差値は30だったという著者が、同志社大学、さらにはケンブリッジ大学大学院まで合格してしまったという勉強法を、初公開した一冊。

ベストセラーとなっている、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』に似たテイストではありますが、こちらはケンブリッジだけに、英語の勉強法が詳しく書かれています。

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048919830/

著者の勉強ストーリーを楽しみながら、リーディングのコツ、多読用のおすすめ教材、類語辞典(シソーラス)、連語辞典(コロケーション)の使い方など、かなり実践的な英語学習法を学ぶことができます。

いくつか、エッセンスを紹介しておきましょう。

<中級レベル以上の人が表現力を増やすときは類語辞典を使うことがオススメです。「シソーラス」(Thesaurus)とも言いますが、例えば、日本人は、よい、悪いを表現するとき「good」や「bad」を多用する傾向にありますが、このように単純な「よい」、「悪い」では、表現に具体性が出てきません。そこでシソーラスを使って「good」を調べてみると「suitable」「right」「convenient」「valid」「talented」「skillful」などたくさんの候補が見つかります>

<「コロケーション」(collocation)と呼ばれる連語辞典もあり、どの単語がどんな単語と結びつくことが多いのかを知ることができます。これを使うことで、自然な単語の組み合わせが学べます>

また、これから留学を考える方には、パーソナルステイトメントの書き方や、授業での発言のコツなどが書かれているので、重宝する内容だと思います。

<パーソナルステイトメントの書き方をまとめると、その大学で学ぶことが、自分の人生にどう役立つのかといった「自分視点」、大学にどんなメリットをもたらすことができるのかといった「大学視点」、大学卒業後に社会にどう貢献していくのかといった「社会視点」の三つの軸で書くことが必要です>

<根拠を述べるところでは、理由や対比、具体例などいろいろなパターンで肉付けできるようにしておく>

表紙からは、ここまで濃厚な内容は感じられませんでしたが、本気で勉強したい人には、モチベーションが上がる内容だと思います。

ぜひ、読んでみてください。

———————————————–
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
———————————————–

まずは自分の現状把握から始めるために、現状の1週間のスケジュールを書き出してみます。そこから不要なもの、自分の目標達成につながらないものを排除していきます(中略)不要なもの、目標達成につながらないものを排除して、空いたスケジュールに、目標達成に必要なものを書き込みます

◆英語勉強法(リーディング)
1.速読・多読より正しく読む
2.主語と述語動詞をつかむ
3.まずは動詞を見つける
4.英文は頭から読んでいく
5.多読で表現と語彙を増やす
6.試験は読めば読むほど点数が下がる

多読の素材ですが、BBC NEWSのウェブサイトを読んで、記事の下にある「Related Stories」を読んでみるのがお勧めです。関連するニュースなので、意味もとらえやすいし、知識を広げやすいでしょう。BBCは文章が短く読みやすいので、取っかかりとしては最適だと思います(http://www.bbc.com/news/)

中級レベル以上の人が表現力を増やすときは類語辞典を使うことがオススメです。「シソーラス」(Thesaurus)とも言いますが、例えば、日本人は、よい、悪いを表現するとき「good」や「bad」を多用する傾向にありますが、このように単純な「よい」、「悪い」では、表現に具体性が出てきません。そこでシソーラスを使って「good」を調べてみると「suitable」「right」「convenient」「valid」「talented」「skillful」などたくさんの候補が見つかります

「コロケーション」(collocation)と呼ばれる連語辞典もあり、どの単語がどんな単語と結びつくことが多いのかを知ることができます。これを使うことで、自然な単語の組み合わせが学べます

パーソナルステイトメントの書き方をまとめると、その大学で学ぶことが、自分の人生にどう役立つのかといった「自分視点」、大学にどんなメリットをもたらすことができるのかといった「大学視点」、大学卒業後に社会にどう貢献していくのかといった「社会視点」の三つの軸で書くことが必要です

根拠を述べるところでは、理由や対比、具体例などいろいろなパターンで肉付けできるようにしておく

————————————————

『偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強』塚本亮・著 あさ出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860636937

————————————————-

◆目次◆

第1章 大事件、そして
第2章 偏差値30からの出発
第3章 英語の勉強25のポイント
第4章 ケンブリッジに入学する勉強
第5章 人生を変える勉強

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー