2014年4月5日

『舩井幸雄の60の言葉』 佐藤芳直 vol.3546

【再考。舩井幸雄】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838726600

学生時代、まだビジネス書が今ほどポピュラーじゃなかった頃、土井にとって「コンサルタント」とは、トム・ピーターズであり、大前研一であり、そして先日お亡くなりになった舩井幸雄氏でした。

一時、オカルト商法に傾倒してからは、路線が変わってしまいましたが、商売を論じた書籍は、いずれも切れ味鋭く、感銘を受けた記憶があります。

本日ご紹介する一冊は、若き日の舩井幸雄氏の薫陶を受け、20代からトップコンサルタントとして活躍、船井総研2人目の上席コンサルタントとなった佐藤芳直さんが、舩井幸雄氏の言葉とエピソードを綴った一冊。

選りすぐりの名言、行間にあふれる師への尊敬の念……。

師弟愛って本当に良いものだなあ、と思わず胸がじーんとなりました。

内容は、働くことの意義から、出世・成功の秘訣、ビジネスやマネジメントのヒントまで、深い言葉が満載です。

まだ学生だった著者に、舩井幸雄氏が問いかけた、「君は、何のために働くのだね?」という言葉。

ある程度キャリアを重ねても、答えることが難しい質問ですが、問われて押し黙ってしまった著者に、舩井幸雄氏は、こんな言葉をついだそうです。

<人間、生まれたからには、必ず役割をもって生まれてくるのだよ>

舩井幸雄氏によれば、<働くとは、自分の役割を発見し、それに徹すること>。このことを知るだけで、救われるビジネスマンはきっと少なくないと思います。

そして、昨今問われる、一所懸命働く理由についても、舩井幸雄氏は明快な答えを示しています。

ここは、著者の言葉を引用してみましょう。

<一日でも早く自分の役割が見つかり、その役割に邁進できれば素敵な人生になる。一所懸命働く理由はそのためなのだよと、舩井先生は言ってくれたのでした>

本書にはまた、若いビジネスマンが知っておくべき仕事の心構え、行動習慣が書かれており、新人教育にも最適の内容です。

ぜひ、読んでみてください。

———————————————–
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
———————————————–

先が見えない!? そんな時はな、今を真剣に生き抜くんだ

自分を透明にして、世の為、人の為に、命をかけなさい。こだわらずにね

働くとは、自分の役割を発見し、それに徹することだよ

「相手のことを一所懸命、親身になって考えなさい。そのためには、三つのクセをまずつけることだ」メモをとる、必ず見送る、手紙を書く

実績が上がらない原因はただ一つだよ。自分の仕事がお客様に喜ばれていない、それしかないんだ

一番程度が悪いのはね、知らないことを否定してしまうことだよ

毎日大変だね。今日も徹夜になるかい? でもな、若いときにした努力が君の強い未来を創るんだ。世の中は公平だよ

大きな夢を描くため、人は勉強するんだぞ。いまの頑張りはね、自分の夢をふくらますためだ

優秀な人ほど簡単な基本を軽く見てしまうんです。気づいていながら

簡単なことだ。包みこめばよい

できる仕事を発見する。それは、性格からくる能力だね。この発見する力の差が、社会人になって最初の差になるんだ

ホテルに泊まったら、泊まらなかったかと思われるくらい整理整頓して出なさい

先輩の机も拭いてあげる。だって先輩の気分がよければ、その日一日、自分の気分もよいでしょう!?

目に見えること。いま必要なことだけを求めては進歩しないんだ。成長とはね、いまと自分だけ、という発想から離れることでもあるのだよ

好かれることが、人生のなかで成功する鍵だよ。そのためにはDNAの二大特性、自分が一番大事という思い、そして嫉妬心を薄めることだ

「みんな君の役に立ちたい。それなのになかなか言うことを聞いてくれない。なぜだと思う?」わかりません、間髪を入れず答えました。「それはね、君が一人ひとりが自分で動けるような、力相応の指示を出していないからだよ」

————————————————

『舩井幸雄の60の言葉』佐藤芳直・著 マガジンハウス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838726600

————————————————-

◆目次◆

第一章 自分の生きる役割をみつける
第二章 自分の足下をおろそかにしない
第三章 一流になる秘訣は身近にある
第四章 人を育てるなかで、自分も育つ
第五章 成功の鍵は自分の手の中にある
第六章 自分の思いを実現する生き方

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー