2014年4月27日

『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』 小倉広・著 vol.3568

【アドラー】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478026300

本日の一冊は、ベストセラー『嫌われる勇気』で話題となっているアルフレッド・アドラーの教えを、100の名言+解説で紹介した本。

※参考:『嫌われる勇気』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478025819
アドラーは、「自己啓発の父」と呼ばれることがあるそうですが、確かに教えの内容は、西洋の自己啓発書に通じるものがあります。

運命論ではなく、人生を能動的にコントロールしていけるというのが根底にあり、その上で、上手に生きるための考え方を指南しています。

人間が抱きがちな認識を改め、異なる視点を示してくれる言葉が多く、励まされるでしょう。

いくつか、気になった言葉をピックアップしてみます。

<人は過去に縛られているわけではない。あなたの描く未来があなたを規定しているのだ。過去の原因は「解説」にはなっても「解決」にはならないだろう。>

<人は正しいことをして注目されないと時に「負の注目」を集めようとする。人生をみじめにするような努力はやめるべきだ。>

「怒り」という「感情」を操作することはできません。そうではなく、その「感情」を生み出した「認知」を修正するのです。「バカにされた」という認知の根底には「自分は人に好かれるはずがない」という自己否定的なライフスタイルが隠されていることでしょう。それこそが正すべき対象です。「怒り」そのものを操作しても意味がないのです。

人間関係や仕事に関する判断で迷った時の明確な指針も示されており、迷った時に有用。

<判断に迷った時は、より大きな集団の利益を優先することだ。自分よりも仲間たち。仲間たちよりも社会全体。そうすれば判断を間違うことはないだろう。>

心理学というよりは、まさに自己啓発的な内容です。

造本も面白く、本棚にぜひ飾っておきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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<たとえ不治の病の床にあっても、天を恨み泣き暮らすか、周囲に感謝し余生を充実させるか、それは自分で決めることができる。>

<人は過去に縛られているわけではない。あなたの描く未来があなたを規定しているのだ。過去の原因は「解説」にはなっても「解決」にはならないだろう。>

<劣等感を言い訳にして人生から逃げ出す弱虫は多い。しかし、劣等感をバネに偉業を成し遂げた者も数知れない。>

<人は正しいことをして注目されないと時に「負の注目」を集めようとする。人生をみじめにするような努力はやめるべきだ。>

「怒り」という「感情」を操作することはできません。そうではなく、その「感情」を生み出した「認知」を修正するのです。「バカにされた」という認知の根底には「自分は人に好かれるはずがない」という自己否定的なライフスタイルが隠されていることでしょう。それこそが正すべき対象です。「怒り」そのものを操作しても意味がないのです。

一見すると内面の悩みの吐露のような言葉も、すべてそこには「相手」がいて自らの優位性をアピールする、という「目的」があります。「使用の心理学」なのです

<あなたのために他人がいるわけではない。「◯◯してくれない」という悩みは自分のことしか考えていない何よりの証拠である。>

<叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたり、ほめられたりしないと行動をしなくなる。そして、評価してくれない相手を敵だと思うようになるのだ。>

<他人と比較してはいけない。ほんのわずかでも、できている部分を見つけ、それに気づかせることが重要だ。>

<「他者は私を援助してくれる」「私は他者に貢献できる」「私は仲間の一員である」この感覚がすべての困難からあなたを解放する
だろう。>

<判断に迷った時は、より大きな集団の利益を優先することだ。自分よりも仲間たち。仲間たちよりも社会全体。そうすれば判断を間違うことはないだろう。>

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『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』小倉広・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478026300

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◆目次◆

すべてあなたが決めたこと──自己決定性について
そのままの自分を認めよ──劣等感について
感情には隠された目的がある──感情について
性格は今この瞬間に変えられる──ライフスタイルについて
あらゆる悩みは対人関係に行き着く──ライフタスクについて
家族こそが世界である──家族構成について
叱ってはいけない、ほめてもいけない──教育について
幸せになる唯一の方法は他者への貢献──共同体感覚について
困難を克服する勇気を持て──勇気について
他人の課題を背負ってはいけない──課題の分離について

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