2014年3月19日

『犬は何を見たのか』 マルコム・グラッドウェル・著 vol.3529

【グラッドウェルが描く、成功者の視点】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062184400

海外の著者のなかには、日本人ウケする著者とそうでない著者がいますが、マルコム・グラッドウェルほど海外と日本の知名度に差がある著者もいないのではないかと思います。

土井が確認したところによると、『フリー』のクリス・アンダーソンの来日講演ギャラは約500万円。これに対し、マルコム・グラッドウェルの来日講演ギャラは何と2500万円です。

それほど人気の理由は、グラッドウェルの文章が知的かつ、示唆に富んでいるから。

著作は、代表作『急に売れ始めるにはワケがある』をはじめ、ビジネスに絡んだものが多く、本書もまた、販売・マーケティングにかかわるコラムが主体となっています。

※参考:『急に売れ始めるにはワケがある』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797338121/

キッチン用品・調理器具を売りさばいた実演販売の天才たちの話、ケチャップビジネスの歴史、家庭用ヘアカラーを売りまくったコピーライターたちと、戦後アメリカで彼女たちのコピーが売れた理由など、じつにさまざまなトピックが取り上げられており、じつにワクワクする内容です。

分厚い本ではありますが、マーケティングのヒント、ビジネス・キャリアで成功するための秘訣が書かれており、ビジネスマンにはぜひ読んでいただきたい内容です。

分厚さにひるまない勇気ある読者なら、迷わず「買い」の一冊です

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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五〇人の観客のうち、商品を買おうと二五人が前に出てきたら、優れた実演販売人は、まず二〇人にだけ売る。そして残りの五人にはこう言うのだ。
「ちょっと待って! ほかにも見せたいものがあるんですよ!」そして、多少の変化をつけて再び実演をはじめる。すると残った五人が次の見物客の中心となり、その周りに再び人が集まる。その五人が早くお金を払おうとして近づいてくるのにつられて、もう一度、商品が飛ぶように売れはじめるというわけだ

マイケル・ジョーダンがマクドナルドのハンバーガーを宣伝するときは、マイケル・ジョーダンが主役だ。だが、ロン・ポピールやアーノルド・モリスがチョップ・O・マティックを売るときは、商品こそが主役であり、ふたりの才能は商品を主役に仕立て上げるところにあるのだ

ハーブストがS・Jのどら声を真似る。「『キャベツを千切りにするもっといい方法が必要だ』。それは情熱でしたね。純然たる、有無を言わせぬ情熱なんです」

ニーダーホッファーは顧客全員を相手にひとつの結果に賭けた。小金を稼ぐという大きな可能性に賭け、大金を失うという小さな可能性に賭けなかったのである──そして賭けに負けたのだった

◆シャーリー・ポリコフが書いた、ヘアカラー「ミス・クレイロール」のコピー
「彼女は染めてる? それとも? 知っているのはヘアドレッサーだけ」「一度きりの人生なら、ブロンドで生きたいの!」

「私にはその価値があるから」のコピーの力によって、プレファレンスはクレイロール社から市場シェアを奪いはじめた。一九八〇年代に入ると、全米ヘアカラーブランドのトップを走っていたナイスンイージーを抜き去った

「コマーシャルの新しいアプローチについて話し合っていたとき、ハルタが言ったんだ。『いまのコマーシャルでは、水の入ったグラスに手で一錠だけ落としてるでしょ。あれを二錠にしたらどう? 売り上げが二倍になるわよ』って。そして、本当にそうなった」

優秀な学校の劣った教師に習うよりも、劣った学校の優れた教師に習ったほうが学力は向上する

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『犬は何を見たのか』マルコム・グラッドウェル・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062184400

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◆目次◆

はじめに
第1部 マイナー世界の天才たち
第1章 TVショッピングの王様
第2章 ケチャップの謎
第3章 ブローイング・アップ(吹っ飛び)の経済学
第4章 本当の髪の色
第5章 ジョン・ロックの誤解
第6章 犬は何を見たのか?
第2部 セオリーと現実がズレる理由
第7章 オープンな秘密
第8章 100万ドルのマレー
第9章 画像をめぐる問題点
第10章 借りもの
第11章 点と点を結べ
第12章 失敗の方法論
第13章 爆発
第3部 “第1感”は正しいか
第14章 遅咲きの花
第15章 成功しそうな人間
第16章 危険な心
第17章 才能という名の神話
第18章 採用は2秒で決まる?
第19章 トラブルメーカー

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