2013年11月5日

『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江貴文・著 vol.3395

【100万部なるか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478025800

本日の一冊は、ホリエモンこと堀江貴文さんのミリオンセラープロジェクトとして知られる注目の新刊。

従来ブラックボックスだった本の制作過程をすべてニコ生で公開し、原稿をcakesで連載して、書籍化するという、斬新な試みで出された一冊です。

手掛けたのは、『もしドラ』の編集担当、元ダイヤモンド社の加藤さんと、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を担当した元光文社新書の柿内さん。

発売からものすごい勢いで売れていますが、本日は、その内容を一部ご紹介しましょう。

そもそも、なぜタイトルが『ゼロ』なのか──。

もちろん、堀江さんが逮捕によってすべてを失った、ということが背景にありますが、伝えたいメッセージは、どうやらこれのようです。

<人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのだ。つまり、「掛け算の答え」を求めているあなたはいま、「ゼロ」なのである。そしてゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこからはじまるのだ>

堀江さんは、とかく近道や上手いやり方を求めがちな若者たちに、自分の力で一歩を踏み出すことを説いているのです。

本書を読めば、なぜわれわれが行動できないのか、なぜ突き抜けることができないのか、その精神的な理由を知ることができます。

どちらかといえば貧しい、普通の共働き家庭で育った著者が、田舎で見た風景、栄光と挫折を味わいながら刑務所で見た風景、そして今、ゼロになった状態で見える風景。

周囲の環境はめまぐるしく変わったけれど、それでも変わらない人生や仕事の「基本」。

本書はこの「基本」を、著者の体験から純化して取り出し、読者に伝えてくれるのです。

新たな時代の到来を予感しているのは、おそらくみな同じ。

本書は、そんな時代を前にして、前進する勇気を、読者に与えてくれる一冊です。

「ベストセラープロジェクトに乗せられるなんて癪に障る」という向きにも、ぜひ読むことをおすすめします。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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勉強とは大人を説得するツールだ

小さな成功体験の前には、小さなチャレンジがある。そして小さなチャレンジとは、「ノリのよさ」から生まれる

人はなにかに「没頭」することができたとき、その対象を好きになることができる

突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、次の一点に尽きる。物事を「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか。それだけだ

ひとりだけ確実にあなたのことを信用してくれる相手がいる。「自分」だ。そして自分に寄せる強固な信用のことを、「自信」という

ハッタリをかますこと、背伸びをすることは、決して悪いことじゃない。他者からの信用を獲得してくために、絶対に乗り越えなければならないハードルなのだ。80の力しかないのに100の仕事を引き受け、それを全力で乗り越える。すると次には120の仕事を依頼してもらえるようになる。信用とは、そうやって築かれていくものなのだ

掛け算を覚える前に、足し算を覚えよう。他者の力を利用する前に、自分の地力を底上げしよう

もし親孝行という言葉が存在するのなら、それは、一人前の大人として自立することだ

成功したければ挑戦すること。挑戦して、全力で走り抜けること。その全力疾走のことを、人は努力と呼ぶ

僕にとっての自由を手に入れる手段とは、とにかく働くことだった

自由を手に入れるために、大きな責任を引き受けよう。大きな責任を引き受けたときにだけ、僕たちは自由になれる。いまあなたが怯えている責任の重みは、そのまま自由の重みなのだ

仕事もお金も喜びも、それを独り占めしたところで心は満たされない。みんなとシェアするからこそ、ほんとうの幸せを実感できるのだ

「他者を信じること」とは、「裏切られるリスク」を引き受けることでもある

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『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江貴文・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/ 4478025800

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◆目次◆

第0章 それでも僕は働きたい
第1章 働きなさい、と母は言った──仕事との出会い
第2章 仕事を選び、自分を選ぶ──迷い、そして選択
第3章 カネのために働くのか?──「もらう」から「稼ぐ」へ
第4章 自立の先にあるつながり──孤独と向き合う強さ
第5章 僕が働くほんとうの理由──未来には希望しかない
おわりに

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