2013年11月20日

『シナリオ・プランニング』 ウッディ─・ウェイド・著 vol.3410

【未来を大胆に想像する技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761658

こんにちは、土井英司です。

本日の一冊は、あのカリスママーケター、神田昌典さんも推薦のシナリオ・プランニングの本。

神田さんといえば、ベストセラー『2022──これから10年、活躍できる人の条件』で、こんなことを伸べていました。

<二〇一五年の大変革に向けては、誰もが準備しておかなければならない。こういうとき、起こることは決まっている。大富豪が大貧民になるというトランプゲームのごとく、社会がリシャッフルされるのである>

<現在の価値観で評価されようと頑張れば頑張るほど、二〇一五年になったとたんに、あなたの評価は地に落ちる>

※参考:『2022──これから10年、活躍できる人の条件』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569797601

これまでのルールとは、まったく違ったことが起こる時代に、未来を予見することは、極めて難しい。

そこで役立つのが、本日の一冊で紹介している「シナリオ・プランニング」なのです。

本書によれば、<シナリオ・プランニングとは、「必ず起きること」を予測するものではなく、むしろ「起きるか起きないかわからない」未来を複数描き、それに備えようとする方法論>。

これなら、未来を予見するカリスマでなくとも、実践が可能です。

本書では、このシナリオ・プランニングの方法論と、今後世界が直面するさまざまな問題を紹介し、読者に未来を想像させています。

ポラロイド、サン・マイクロシステムズ、ボーダーズなど、予想外の事態が起こって破たんした企業の例も紹介されており、身の引き締まる内容です。

たとえブラックスワン(不測の出来事)が出現しても、対処できる力、折れない心を作る。

そのためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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2000年も前に、古代ローマの哲学者キケロは「現在の呪縛」について語っている。きわめて知的な経営者でさえ、未来を「あるひとつのテーマ」をもとに描いてしまう、つまり明日は今日の変化形でしかないと思い込んでしまうことを、キケロはそう言い表していた

きわめて稀な例を除けば、企業破たんの原因は、翌年の金利予測に失敗したからでも、原油価格を見誤ったからでもない。たいていは、競争環境が自分たちに不利な方向に大きく変わることを思い描けなかったからだ

リーダーシップの本質とは、絶えず未来に挑み続けることだ。つまり、未来の可能性を理解し、新たな未来の環境の中で自社が果たす理想の役割を周囲に伝え、チームを鼓舞してその理想像を実現する手助けをしてもらうことなのだ

破壊的なイノベーションは、市場の中のニッチな利益率の低いセグメント、つまり目立たず、魅力的でもないセグメントに参入することが少なくない

「本当のプランニング」とは、未来がどうなるかを当てようと必死に努力するのをやめて、未来がどうなりうるかを理解するために力を注ぐことだ

◆シナリオ・プランニングのプロセス
1.課題を設定する
2.情報を収集する
3.未来を動かす「ドライビング・フォース(原動力)」を特定する
4.未来を左右する「分かれ道」になるような要因を見つける
5.シナリオを考える
6.骨組みに肉付けし、ストーリーを描く

◆シナリオに現実的な価値を持たせるステップ
7.シナリオを検証し、追加の調査項目を特定する
8.シナリオの意味をくみ取り、取りうる対応を決める
9.目印を探す
10.シナリオを観察し、更新する

多くの若者たち、とりわけ教育を受けた、将来性のある若者たちは、もっと仕事の機会の多い安全な場所に移住し、その子どもたちにより良い未来のチャンスを与えるだろう

もし27歳か28歳で結婚したとして、あなたと配偶者は72年間も本当に一緒にいられるだろうか? 現在の仕事や結婚の概念は、近い将来あまり意味がなくなるかも知れない

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『シナリオ・プランニング』ウッディ─・ウェイド・著 英治出版 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761658

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◆目次◆

監訳者まえがき 野村恭彦
イントロダクション
CHAPTER1 「現在の呪縛」から逃れる
CHAPTER2 シナリオ・プランニングの作法
CHAPTER3 ケーススタディ
CHAPTER4 ブラック・スワン
CHAPTER5 準備はいいか?
あとがき 考えられないことを考える
謝辞
訳者あとがき

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