2013年4月28日

『逆算力 成功したけりゃ人生の〆切を決めろ』高岡浩三・著 Vol.3204

【人生の〆切を決める。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822274160

本日の一冊は、ネスレ100年の歴史の中で、生え抜きとして初めて社長になった日本人、高岡浩三さんによる人生論。

聞き手におちまさとさんを迎えて、おちまさとプロデュースという形をとっていますが、文章としては、高岡さんの一人語りで書かれています。

タイトルとなっている『逆算力』は、人生の終わり(=死)から逆算して人生を考えろという、著者からのメッセージ。

父親も祖父も42歳で鬼籍に入り、自らも42歳を〆切に人生設計をしていたという著者が、人生やビジネスで成功するための考え方を示しています。

著者は、人生の〆切に定めていた42歳の時、「キットカット」の受験生応援キャンペーンで大成功を収めますが、その背景には、自身の苦い思い出がありました。

◆「日経ビジネス」2005年5月9日号より
<高岡社長は大学を受験する時、試験会場に近いホテルに泊まった。ところが、試験当日、緊張のためにホテルが用意していたお弁当を受け取るのを忘れてしまった。結局、受験にも失敗し、その時のことが苦い思い出として心に残った>

そこで思いついたのが、キットカットで受験生を応援するキャンペーンだったのです。

本書を読んでいると、思いや志がいかにして成果を生むか、ということに気づかされます。

われわれはつい、スキルやノウハウを先に学ぼうとしがちですが、ビジョンがあれば戦略が出てきて、スキルもノウハウも後から出てくる、というのが本来の形です。

若い人には、本書から、ぜひ著者の新入社員時代のエピソードを読んで欲しいと思います。

以下、著者が新入社員時代、「マギーブイヨン」を売ったエピソードの一部抜粋です。

<私はネスカフェのように誰でも売れる商品を売ってもしようがない、勲章にも何もならない、と考えていました。上司や先輩にも「ネスカフェは売れて当たり前。マギーブイヨンを売ってこないと認めない」といったことを言われていました。それなら、ネスカフェももちろん売るけれども、売れないマギーブイヨンをとにかく日本一売る新入社員になろうと思って、いろいろと動き始めたのです>

<ハウス食品さんの「バーモントカレー」の特売をやっていて、そこに商品説明のリーフレットが掛かっていました。(中略)そのリーフレットをずっと見ていると、レシピに「ブイヨンを2つ入れてください」と書いてあったのです。そこで思いました。「ブイヨンと言えば、うちのマギーブイヨンしかない」と>

この結果、このお店でマギーブイヨンがそれまでの10倍売れ、担当者は本部のバイヤーに昇格し、30年経った現在でもこのキャンペーンは続いているそうです。

『逆算力』で人生はうまく行く。

自分の人生や仕事に「覚悟」が足りないと考えている人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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リーダーシップとは、周囲とコミュニケーションを取って主体的に問題を解決する力のこと

コミュニケーションを取る際に、本当に大事なのはフェイスブックで何人とつながっているといったことよりも、バランスを取りながら、伝えるべき時には仮に人と意見が違ってもはっきりと言う、ということだと思うのです。さらに言えば、コミュニケーション能力を高めようと思うなら、自分を知ることが大切

人の5分の1、10分の1の時間でうまくなるためにどうするか、一生懸命考え続ける

「大企業に入れば安心」という考え方が幻想になった今、仕事は「自分は何をしたいのか」という「志」で選ばなければならない

私はネスカフェのように誰でも売れる商品を売ってもしようがない、勲章にも何もならない、と考えていました。上司や先輩にも「ネスカフェは売れて当たり前。マギーブイヨンを売ってこないと認めない」といったことを言われていました。それなら、ネスカフェももちろん売るけれども、売れないマギーブイヨンをとにかく日本一売る新入社員になろうと思って、いろいろと動き始めたのです。それが入社直後の23歳、24歳の頃でした

ハウス食品さんの「バーモントカレー」の特売をやっていて、そこに商品説明のリーフレットが掛かっていました。(中略)そのリーフレットをずっと見ていると、レシピに「ブイヨンを2つ入れてください」と書いてあったのです。そこで思いました。「ブイヨンと言えば、うちのマギーブイヨンしかない」と

その結果、このお店ではマギーブイヨンがなんとそれまでの10倍売れました。今でこそ、様々なカテゴリーの商品を組み合わせて陳列して、関連商品の購買を促す手法は当たり前ですが、当時としては画期的だったのではないかと思います。私は仕事をする上で常にそれまでのルールを変えること、つまり「チェンジ・ザ・ルール」を考えていますが、これもその一つでしょう

自分がやりたいことを成し遂げるためには、やりたくない仕事をやらなければならない時もあるのです

どのような上司であっても評価される人間になるということに加えて、ほかの部署の人たちにも評価されるようになるということも大事(中略)「あいつが欲しい」と言われるような存在にならないといけません

本来の価値とは次元の異なる価値を生み出せば、圧倒的なブランドになる

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『逆算力 成功したけりゃ人生の〆切を決めろ』高岡浩三・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822274160

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◆目次◆

第1章 42歳で死ぬと思えば何でもできる
第2章 最強の「サラリーマン」を目指せ
第3章 「受験にキットカット」が生まれた秘密
第4章 ネスレの強さと日本復活の条件 

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