2012年4月15日

『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない』見城徹、藤田晋・著 Vol.2825

【長!】
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本日の一冊は、幻冬舎の見城徹社長、サイバーエージェントの藤田晋社長の共著で18万部のベストセラーとなった、『憂鬱でなければ、仕事じゃない』の待望の続編。

※参考:『憂鬱でなければ、仕事じゃない』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062170027

前作では、五木寛之氏や村上龍氏、石原慎太郎氏、吉本ばなな氏、北方謙三氏など、数多くの有名作家を落とした見城さんの人心掌握術や2人のシゴト論が書かれていましたが、今回はどちらかというと、2人の「勝負論」が中心です。

最近紹介した『「超」入門 失敗の本質』や、『勝ち続ける意志力』がベストセラーになっていることからも、今年は日本人の「勝ちたい」気持ちの盛り上がりを感じますが、本日の一冊は、それに拍車をかける内容。

※参考:『「超」入門 失敗の本質』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016879

※参考:『勝ち続ける意志力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4098251329

「今日と違う明日を生きろ」
「集中は、人から無駄をそぎ落とす」
「居心地の悪いところに宝あり」
「秘書にレストランを予約させるな」
「ギャンブルには手を出せ」
「悪名は無名に勝る」

相変わらず目を引くキャッチ─な言葉で、勝負の勘所・秘訣を語っています。

「正直言って、あなたの対応は不愉快でした。でも」で始まる、銀色夏生氏へ宛てた手紙、レストランでかねてから会いたかった人物と面識を得た段取り、尾崎豊氏の復活を支えたエピソード、見城さんが窮地に立たされていた時、阿佐田哲也氏からもらったメッセージ…。

今回も読み応えあるエピソードが満載で、個人的には前作よりも気に入りました。

みなさんも、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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感想こそ人間関係の最初の一歩(見城氏)

すべてを手に入れようとするのは、幼稚極まる発想である。失うことの怖れを一つ消すことができた時、それは一歩成長したということなのだ(見城氏)

ビジネス社会において、独占ほど大きな利益をもたらすものはない。独占を悪だという人がいるが、それは敗者の論理にすぎない(見城氏)

熱中すると、我を忘れる。その時、対象との距離はなくなり、「己」は消え去る(見城氏)

一番面白いのは、やはり看板だ。化粧品、新しくリリースされたCD、風俗店……、それらに携わる人たちが、すべて何かを売ろうとして、懸命になっている(見城氏)

僕は、ギャンブルはやるべきだと思う。身銭を切り、賭けることでしか、学べないことがあるからだ(見城氏)

どれだけ成功しても、また金があっても、人は一つの人生しか生きられない。そのことを肝に銘じなければ、思わぬところで足をすくわれることになる。「あれも、これも」は、覚悟がなければできないことなのだ(見城氏)

名刺とは、その人の仕事上の人格を表すもの。「二重人格」「三重人格」では、信用されません。一つのことに集中せずに、何かを成し遂げられるほど、ビジネスの世界は甘くはないのです(藤田氏)

本来熱狂は、集団を襲うものだ。熱狂が過ぎ去り、あたりに人がいなくなっても、自分の中に火種を見出せたら、それこそは本物の情熱である(見城氏)

「すべての新しいもの、美しいもの、素晴らしいものは、たった一人の孤独な熱狂から始まる」(テレビマンユニオンを創立した、萩元晴彦さんの言葉)

「見城君、君は十万円を持って競馬に行くと、九万九千九百円を失ったら『負けた』と思う人なんだよ。でも、百円あったら、まだ勝負はできる。君は若くて、才能があるけれど、結論を早く出しすぎる。それが君の欠点だよ。百円が残っている限り、それはプロセスであり、勝ちでも負けでもない」(阿佐田哲也氏の言葉)

伝説ができれば、仕事は向こうから勝手にやってくる。悪名とは、一つのビジネスモデルなのである(見城氏)

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『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない』見城徹、藤田晋・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062176416
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◆目次◆

第一章 自分を追い込め  
第二章 人付き合いの基本 
第三章 仕事で勝つ心掛け 
第四章 日々の過ごし方 
第五章 成長を止めない
第六章 誰とも違う自分へ

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