2012年3月21日

『20代で大切にしておきたいこと』川上真史・著 Vol.2800

【祝・2800号!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759312161

本日の一冊は、京都大学を卒業後、ヘイコンサルティンググループを経て、現在、タワーズワトソンの組織人事部門ディレクターを務める川上真史さんによる一冊。

20代限定のキャリア本ということで、20代でしかできないこと、上の世代が抱えている常識と真逆の考え方・働き方を説いています。

スキルを身に付けようとあせる20代は多いですが、それに対して著者は、<達成動機>の開発を勧めます。

また、「論理力」「ロジカルシンキング」と称して、ついつい一本の軸で考えがちなのを、<ビジネスを行ううえでは、少なくとも7つの論理軸を同時に回すことが常に求められます>と戒めています。

※具体的な7つの論理軸は以下の通り

1.顧客のメリットに関する論理
2.会社の利益に関する論理
3.自分の満足に関する論理
4.競合に関する論理
5.チームメンバーとの関係に関する論理
6.コストに関する論理
7.コンプライアンスに関する論理

何をすべきか、がわかれば、あとは優先順位をつけて時間や労力、情熱を集中投資するだけで、成果は上がります。

本書は、この「何をすべきか」を教えてくれる一冊であり、やみくもに取り組んで評価されないと嘆く人にこそ、読んで欲しい一冊です。

20代の方、あるいは20代を部下に持つ方は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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上司の働き方を見習い、それを身につけてしまうと、これから先、うまく仕事ができなくなってしまいます。在宅勤務は当たり前、会社に行かなくてもテレビ会議システムで十分対応可能、
ネットを通じて知らない人とでもネットワークを作り情報をとる、いちいち英語を勉強しなくても自動翻訳機で簡単に会話ができる。このような世の中は、もうすぐ目の前にきています

「自分の役割ではこのようにしかできない」ではなく、成果を出すためには、自分の立場、能力をどう使いこなすかを考える習慣をつけること

達成動機は、できるだけ若いうちに開発することが望ましい

20代のうちにたいがいのことには挑戦しよう

たとえボールペン1本でも持ち帰るクセがつくと、そこから不正への免疫ができてしまい、これくらいだったら大丈夫だろうと考える範囲がどんどんと広がる

「恒常性の維持」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、外部の環境や状況が変化しても、自分の身体を一定の安定した状態に保つ機能のことです(中略)グローバルでは、能力発揮においても恒常性の維持ができる人が求められています

ビジネスを行ううえでは、少なくとも7つの論理軸を同時に回
すことが常に求められます。
1.顧客のメリットに関する論理
2.会社の利益に関する論理
3.自分の満足に関する論理
4.競合に関する論理
5.チームメンバーとの関係に関する論理
6.コストに関する論理
7.コンプライアンスに関する論理

1本の論理軸だけで思考を深めすぎると、どこかで歪みや間違いがあったとき、それに気づかないまま、誤った方向に論理を深めてしまう危険性があります。これを論理的誤謬と呼びます

仕事に興味を持ってのめり込むためには、3つの点が重要です。
1.その仕事に意義を感じるかどうか
2.その仕事の中に、具体的でチャレンジングな課題が含まれ
ているかどうか
3.その仕事の中で、自分の強みを活用できる局面があるかどうか

「正当さ」「誠実さ」といった特徴は、世界のどこに行っても、対人魅力の第一番目の要因となります

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『20代で大切にしておきたいこと』川上真史・著 海竜社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759312161
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◆目次◆

はじめに 新しい働き方をする時代
第1章 20代で活躍するために大切にしておきたいこと
知識ではなく知恵が大切
第2章 まだ若いからこそ、大切にしておきたいこと
責任が軽いうちにやりたいことをやってしまう
第3章 いわゆる「常識」にとらわれないために大切にしてお
きたいこと─「常識」にとらわれてはいけない
第4章 一歩抜け出す発想をするために大切にしておきたいこと
単純な論理的思考からの脱却
第5章 仕事に興味を感じるために大切にしておきたいこと
のめり込む力を高める
第6章 創造性豊かな仕事をする人になるために大切にしてお
きたいこと─同調するのではなく創造する力を
第7章 リーダーになるために大切にしておきたいこと
異質の人とのシナジーが成果を高めるカギ
第8章 不条理さの中でも生き抜くために大切にしておきたいこと
「はったり」でごまかせる時代は終わった
第9章 ストレス社会を生き抜くために大切にしておきたいこと
いつまでも落ち込んでいてはもったいない
第10章 新しい働き方をするために大切にしておきたいこと
求められているのは変化と進化を使いこなす力

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