2012年1月9日

『これからの日本人へ』松下幸之助・著 Vol.2728

【もし今、松下幸之助がいたら…】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456980019X

本日の一冊は、「経営の神様」松下幸之助の著作・発言集のなかから、震災後の日本人にふさわしいメッセージだけを選び抜いたメッセージ集。

もし、松下幸之助が生きていたら、こんなことをわれわれに言って励ましてくれたのでは、と思わせる名言が計311個収録されています。

収録された言葉には、それぞれ末尾に出典元となる書籍名を明記しているので、興味が湧いたら、参照してさらに突っ込んで学ぶといいでしょう。

三年間課役を中止し、民が富むまでは、といって皇居の雨漏りを修理しなかったという仁徳天皇の話、恩は人間生活の高級潤滑油だという松下幸之助の持論、日に新たであるためには、いつも“なぜ”と問わねばならないという話など、行き詰った今のわれわれが未来を拓くのに必要な言葉がいくつも並んでいます。

今、土井は新規事業をどうするか悩んでいるところですが、自分を愛し、自分の住む町を愛し、自分の住む国を愛すという松下幸之助の言葉に、ヒントがあるように思えてなりませんでした。

結局、事業において大切なのはテクニックではなく、国の発展・人々の発展を祈る心である、ということを、本書から教えてもらいました。

ビジネスマンに限らず、人を導く人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間は、だれでも自分を愛さない者はないわけです。それと同じように、自分がかわいければ自分の住む町がやはりかわいい、さらに進んでは自分の住む国がかわいい、ということに通じる考え方がなければいけません

日に新たであるためには、いつも“なぜ”と問わねばならぬ(『道をひらく』)

さかのぼれば、古代においてすでに、仁徳天皇は、国中に炊事のけむりの乏しいのを見て人民の困窮を知り、三年間課役を中止し、三年たって国中にけむりが満ちてはじめて、「民富めり」と再び租税を課しておられる。その間は皇居も荒れはて、雨がもるほどであっても、修理されなかったという。そして、「天が君主を立てるのは人民のためであり、君主は人民を本としなくてはならない。人民が貧しいことは自分も貧しいことであり、人民が富んではじめて自分も富んだといえるのだ」といわれたと伝えられている(『指導者の条件』)

“観念をする”─こういう度胸というようなものが、インテリといわれる人にはなかなか少ないようです。頭が少しできているから計算する、打算的になるというわけです。だから腹がすわるような気分にはなれない。こういうところに弱さが生まれると思うのです(『わが経営を語る』)

素直になりましょう。素直な心はあなたを強く正しく聡明にします

人間生活の潤滑油、しかも高級潤滑油ともなるのが、恩というものだと思う(『松下幸之助発言集43』)

人間が貧困や不安に悩むのは、人知に捉われて、真理をゆがめているからであります

最近の青年は権利は主張するが義務を果たそうとしないということである。あるいは、働くことをいとい、勤労を軽視するともいわれる。実際そういう面は一部にはあるかもしれない。しかし、それと同時に、いまの青年は生き甲斐を見失っているとか、ユメがないということもいわれている。これらのことはすべて原因を一にしているのではないかと思う。それは、青年に対して国として、大人として、そういうものを与えていないからである(『新国土創成論』)

教育が進んでいるかどうかは、単に自分の名前を書ける人が多いか少ないかということではなくて、その施された教育が人生の上に正
しく生かされているかどうか、ということによって評価されるべきものであります(『PHPのことば』)

知識というものを物としますと、それを入れる器が必要ですね。その器は人間です(『松下幸之助発言集14』)

日本は名人芸でいく。国によって役割を決めないといかんですね(『松下幸之助発言集18』)

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『これからの日本人へ』松下幸之助・著 PHP研究所
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◆目次◆

I 日本人として生きる
II 過去と現在と未来をつなぐ
III これからの日本人へ

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