2011年6月16日

『図解 見るだけですっきりわかる業界地図2012年版』 ビジネスリサーチ・ジャパン・著 Vol.2521

【儲かってる商売が一発でわかる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344020014

本日の一冊は、震災による悲観モードや閉塞感を脱したい経営者に、明日のビジネスの種を教えてくれる、待ちに待った一冊。

137種、2600社以上の経営数字を網羅し、どの業界、どの企業が儲かっているのか、どんなビジネスに可能性があるのか明らかにした、じつに刺激的な内容です。

業界の順位や力関係、資本関係、再編状況などが一目でわかる図解形式で、各企業のアイコンのところには、売上などのデータもきっちり入っています(不明なものは除く)。

各業界で特筆すべき動きがあったり、特に調子の良い企業に関しては、文章でもきちんとフォローされています。

注目したいのは、大手企業各社の海外進出状況が、店舗数などのデータをもとに、一発でわかる点。

吉野家HDを例にとると、米国98店、台湾54店、中国221店(うち北京138、上海18)※11年2月現在 などといったデータが、図を見るだけで一目瞭然。

伊藤忠商事と資本関係が切れた話や、海外売上高比率が現在1割に達していない事実など、細かいところも、きちんと押さえています。

自分の属する業界なら、知っていて当然の話だと思いますが、教養として他業界の数字を押さえるには、ベストな一冊。

経営者にとっては、新たなビジネスネタを考える、いいネタ本になること、間違いなしです。

数字を見ているだけでこれほど楽しめる本も珍しい。

すべてのビジネスパーソンにおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「吉野家」全店舗の3割弱が海外店。同社は大手総合商社の伊藤忠商事と歩調を合わせて海外店舗網を拡大してきたが、伊藤忠との資本関係が切れたこともあり、今後はどのような展開を図るのか注目される

日本マクドナルドHDは10年度、会社としての売上高は3237億円と対前年比で減額になったが、前店舗3302店の売上高は5427億円と過去最高をマーク。単純計算で、1店舗1日平均売上高は45万円

すかいらーくなどファミリーレストランは不振、カッパ・クリエイトに代表される回転寿司は人気を維持

メガネショップの三城HDは、中国を中心にアジア進出を進めており、海外売上高比率はすでに10%超

CCCが上場を廃止、HMVジャパンはローソン傘下に

通販の主力は、カタログ販売からネット通販やテレビショッピングに移行。その流れを代表する企業は楽天。同社の国内グループ流通総額(カード・電子マネー含む)は523億円(01年)から2兆6932億円(10年)と、およそ10年で50倍以上もアップ。楽天は中国でネットショッピングモール「楽酷天」を開業するなど海外展開を急ピッチで進めており、さらに拡大することは確実な情勢だ

総合商社もそうであるように、国際会計基準(IFRS)の適用が広がれば、専門商社が計上する売上高の減少が避けられないという問題も浮上する。計上する売上高が、取扱高ではなく販売手数料ベースになる可能性が高いからだ

10年の国内ビールシェアは、アサヒビールが37.5%、キリン36.7%、サントリー12.9%、サッポロHD12.0%

10年12月に株式を上場させたのは大塚HD。「ポカリスエット」や「ボンカレー」で知名度が高い同グループだが、主力は統合失調症治療薬「エビリファイ」など医療用医薬品

10年の映画興行収入は2207億円(前年比7.1%増、年間入場者1億7435万人)と伸びを示した一方で、ビデオソフトの販売高は2665億円(同2.7%減)と6年連続で前年割れ

自動車販売の世界的回復もあって、部品各社の業績が上昇傾向。10年度の各種利益を対前年度比でアップさせた企業が目立った。トヨタ系で業界最大手のデンソーは純利益をほぼ倍増、アイシン精機は4倍増だった

10年度、最も目立った動きを見せたのがテルモ。同社は輸血関連事業分野の世界的大手である米国企業を約2150億円で買収。テルモは「10年以内の売上高1兆円」を掲げているが、この買収で輸血関連事業分野における世界市場で業界トップの地位を獲得する見込みだ

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『図解 見るだけですっきりわかる業界地図2012年版』ビジネスリサーチ・ジャパン・著 幻冬舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344020014

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◆目次◆

Part1 外食・流通
Part2 飲料・食品・農業・美・健康
Part3 通信・IT・ネット・コンテンツ・広告
Part4 サービス
Part5 環境・エネルギー・建設不動産・住・物流
Part6 自動車・電機・産業機械
Part7 電子部品・半導体・素材
Part8 金融

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