2011年5月19日

『四つ話のクローバー』水野敬也・著 Vol.2493

【『夢をかなえるゾウ』の水野敬也氏、最新刊!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905073014

本日の一冊は、170万部の大ベストセラー『夢をかなえるゾウ』の著者、水野敬也氏によるひさびさの新刊。

※参考:『夢をかなえるゾウ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4870318059

今回の本は、短編が全部で4つ入っており、それぞれ「成功」や、「幸せ」、「共感」、「命」といった重要なテーマを扱っています。

ストーリーに関して言うと、「ハッピーコロシアム」「見えない学校」は正直、今ひとつでしたが、最初に収められている「深沢会長の秘密」は、芸人的ユーモアと自己啓発ネタという、水野氏ならではのテイストが表現されています。

頭部が馬なのに、スーツをビシッと着こなしたベンチャー起業家の深沢響(深い影響=ディープ・インパクト)。

わざか15分間の間に、深沢から主人公に教えられた「成功法則」は、シンプルながら、使いこなすのが難しいものでした。

ここで深沢は、なぜ人がわかっていても頑張れないのかを、「一人の人間の中で二つの願望がぶつかり合っているから」と喝破。

では、どうすればこの二つの願望に折り合いをつけられるのか。

著者はここで、「大きな願望で小さな願望を従わせる」という考え方を示し、また、「君だけのニンジンを育てなさい」とアドバイスしています。

他の話も、おバカな話、泣ける話など、いろいろですが、いずれも考えさせる内容です。

30分ほどで読めると思いますので、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「成功法則とは?」
「『頑張る』。以上だ」

「君は何も分かっていないな。『頑張る』ということがいかに重要な意味を持つかを」

「まあ、世の中の人たちにとって、天才とは存在する者というより『存在してくれなければ困る者』なのだろう。天才とは努力の結果必ず至るものだとするなら、みんなは凡人ではなく『ただ頑張ってないだけの人』になってしまうからな。ヒヒン!」

「確かに効率は存在するだろう! しかし本気で頑張ってる者たちは、どんどん自分のやり方を変え、効率の向上を追求しているものだ。多少の回り道をすることはあっても、最終的には必ず効率の良いやり方を見つけることになるだろう」

「私が言っているのは、頑張らずに成功しようとするのではなく、『どうしたら頑張れるか』に目を向けなさいということなのだ」

「なぜ世の中の多くの人が、思ったように頑張ることができないのか。その理由を一言で言えば、『一人の人間の中で二つの願望がぶつかり合っている』からだ」

「君だけのニンジンを育てなさい。誰からも邪魔されない、君だけのニンジンをね。そうすれば、今はまだ大穴かもしれない『2-4』が、世間を驚かせる日もそれほど遠くはないはずだ」

お腹は満腹になったらそれ以上は満たされませんが、感謝で得られる幸せには限りがありません

『満足』は確かに人を幸せにするかもしれませんが、それは同時に、『停滞』を意味することでもあります

人は、いついかなるときにでも幸せになれる

「もし本気で他人に共感しようとしていたら、あなたの世界はきっと変わっていたでしょう」

「君たちは死を迎えることによって──植物になり、虫になり、動物になり、この世界の一部になるのだ。そして君たちと一緒になった生物も、いつかは死ぬ──つまり、他の命に形を変えることになる」そして観覧車は言いました。「こうして命は形を変えながら、ぐるりぐるりと回り続けているのだよ」

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『四つ話のクローバー』水野敬也・著 文響社
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◆目次◆

第1章 あなたは本物の営業マンか
第2章 事実をつかむことからはじめよう
第3章 鍛えるべきは社内営業力
第4章 “人柄のよさ”だけでは戦えない
第5章 顧客を幸せにして、自らを磨ける仕事

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