2011年4月27日

『お金の科学』ジェームス・スキナー・著 vol.2471

【『7つの習慣』の仕掛け人が語る富の法則】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514370

毎年、4月になると決まってビジネスマンに売れるのが、2大名著、『人を動かす』と『7つの習慣』。

※参考:『人を動かす』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422100513

※参考:『7つの習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4906638015

本日の一冊は、2000万部突破の世界的大ベストセラー『7つの習慣』の仕掛け人であり、自身、30以上の企業を経営、総額2000億円以上を管理する金融グループを創設した経歴を持つ著者が、その成功の法則をまとめた一冊です。

自己啓発書の多くは、実践を欠いており、実際に起業する際、あるいは営業には使えないものですが、本書は、一味違います。

前半部分に書かれている、お金の原理原則や心構えの後には、実際にビジネスで儲けるためのヒント、営業活動で成果を出すためのノウハウが続いています。

なかでも、「ビジネスにおいて、最も大きな金銭的な酬いを得る人」の条件や、「アップセール、サイドセール、ダウンセール、オンセール」の話は、参考になりました。

また、赤ペンチェックでは網羅しきれませんでしたが、サンダース大佐、オプラー、オーチスなどの成功者の事例や、「レーザージェット」「レイジーボーイ」「ゴールドコースト」などの優れたネーミングの事例は、そのままビジネスに応用できる示唆を含んでいます。

アメリカの自己啓発書にありがちなスピリチュアルなテイストと、あおりがちな文章のおかげで、好き嫌いがはっきり出るかもしれませんが、中身に集中すれば、得るものの多い一冊です。

時代性を無視した下品な表紙がマイナス要因ですが、起業のヒント、ビジネス改善のヒント、そして働き方のヒントを得たい方には、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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理に適っていない人たちが世界を支配する

集中するものは、拡張する

西部開拓の偉大な指導者ブリガム・ヤングの言葉を借りて言うならば、「ほとんどの人は好き勝手にするが故に地獄に落ちるのだ」

◆ビジネスにおいて、最も大きな金銭的な酬いを得る人の条件
1.そのビジネスの「金銭的リスク」または「法的リスク」を背負う人
2.最も「困難な意思決定」を行なう人
3.そのビジネスにとって「最も大切な関係」を構築し、またはそれを維持する人
4.そのビジネスを行なう上で「欠かすことのできない技術またはスキル」を持っている人

◆アップセール、サイドセール、ダウンセール、オンセール
アップセール:追加の商品、サービス、パッケージ
サイドセール:同等な価値を持つ他の商品を紹介
ダウンセール:より低い価値のものを提案
オンセール:(断られても)扉を開けた状態にしておく

難しい顧客は存在しない。柔軟性のない営業マンがいるだけである

成功の秘訣は、より多くの人とより短い会話を交わし、その結果として、より少ない人とより長い会話をすることだ

歴史上で最も売れたパソコンのプリンターは「レーザージェット」であった

素晴らしい名前は、平凡な名前の百倍を売り上げる

ベストであるためには、ベストと組まなければならない

使うお金のすべてが、幸せな思い出または将来の収入につながるべきである

最後に一言忠告しておこう。逃がした魚を嘆かないことだ。「取引しない」ことを後悔してはならない。取引しなかったことは、まだお金を持っているということだ

時間管理の秘訣は、より少ない時間でより多くのことを成し遂げることではない。最も大切なことのみを行なうことである

アンソニー・ロビンズは次のように表現した。「ほとんどの人が人生で失敗するのは、小事を大事にしているからである」

依存は、愛ではない。与えることは、愛である

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『お金の科学』ジェームス・スキナー・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514370

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◆目次◆

第1章 始めよう ~誰でも大金持ちになれる~
第2章 引き寄せの法則 ~お金持ちのマインド~
第3章 受け取りの法則 ~お金持ちの行動~
第4章 人生の法則 ~お金持ちの生き方~
第5章 応用の法則 ~あなたにもできる~

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