2011年1月3日

『仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』小松易・著 vol.2357 

【今年こそデスクを片づける!法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838721218

昨日に引き続き、今日もオフィスの片づけです。

本棚の片づけが終わり、いよいよ残るはデスク周り、という段階でまずは考え方を知りたいと思い、手に取ったのが本日の一冊です。

新年からフルスロットルで生産性を高めるには、仕事の手順を考えた戦略的なモノの配置が重要。

この『仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』は、そんな戦略的なデスクの作り方を教えてくれる、貴重な一冊です。

著者は、テレビ東京「ガイアの夜明け」に出演して大反響を呼んだ「かたづけ士」の小松易さん。

ベストセラー『たった1分で人生が変わる 片づけの習慣』でも知られています。

※参考:『たった1分で人生が変わる 片づけの習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806135828

本書は、いままでにのべ2000人以上に片づけ指導をしてきたという著者が、その実績をもとに、ビジネスパーソンがどうしたら仕事効率を上げられるか、この一点に絞ってデスク周りの片づけを論じた一冊。

片づけの根本思想に関しては、すでにいい本がいくつも出ていますが、本書のキモは、第3章にある、デスクを12エリアに分けて戦略
的に整理するやり方です。

お恥ずかしながら、「その引き出しは、そうやって使うのか!」といった驚きがあり、じつに参考になりました(というか、反省させられました)。

年末の片づけが間に合わなかった方に、戦略的なデスク周りを実現したい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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社長や社員に「取引先やお客様などの外部の人から雑然とした状態を見られている」という意識がほとんどなかった

ホコリに気がつかない、気にしない社員は仕事においても問題意識や改善意識が薄い

「カレンダーみたいな簡単なことができていない現場は、忙しくて小さいことに気が回っていないケースが多い。そうすると最悪の場合、作業場の事故につながるんだよ」(部長の言葉)

効率的かつ効果的に片づけたいならば、まず、「減らす」ことから始める

整理とは「減らす」であり、整頓とは「使いやすいように配置する」

◆整理の4ステップ
1.外に出す(片づけたい場所の物を、とにかく全部1か所に出す)
2.分ける(減らす基準を決めて、「要」「不要」に分ける)
3.減らす(step2で「不要」とした物を減らす)
4.しまう(手元に残った物を配置などを考えず、とにかく元の場所にしまう)

文房具の減らす基準は、「1か月以内に使ったかどうか」

取り出した文房具が1か月以内に使ったものは、「一軍」としてデスクに向かって右側のスペースに、1か月以内に一度も使わなかった文房具は「二軍」として反対の左側のスペースに置いていきます

書類を減らす基準は、「過去1年間で見た物かどうか」

◆名刺を減らす基準
1.1か月以内でコンタクトをとったかどうか
2.これからつき合いをする人かどうか
3.名刺の名前を見て顔が思い出せるかどうか

あなたがよく使う物が「近く」に、あまり使わない物は「遠く」に配置するというのが基本的な考え方

デスクの上に常時置くアイテムは、基本的にパソコンと電話の2つだけ

あなたはデスクの手前の引出しに何を入れていますか? 文房具、書類、メモ、それとも回覧板を入れていますか? この引出しに何を入れるかと言いますと、ここは基本的に「空」にしておくスペース

席に座って引出しを開けたときに、普段よく使う文房具から順番に視界に入ってくる置き方が最適

◆きれいな状態を維持するために、日頃気をつける3つの鉄則
1.使ったらすぐしまう 2.しまう場所を決める 3.減らす

片づけが苦手な人は、187ページの図のように「じょうご」の先が下を向いた状態になっているようです。「間口が広く、出口が狭い」
ということ

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『仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』小松易・著 マガジンハウス
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◆目次◆

1章 仕事と整理整頓の相関関係
2章 自分の片づけと仕事の能力を知る
3章 物を減らす整理のテクニック
4章 機能的に整頓するテクニック
5章 かばん、パソコンも整理整頓する
6章 散らかりリバウンドしないために

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