2011年1月22日

『松下幸之助 成功の金言365』松下幸之助・著 vol.2376

【経営者に贈る、松下幸之助の名言集】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569794629

本日の一冊は、松下幸之助の名言を、さまざまな書物・資料から抜き出し、まとめ上げた一冊。

タイトルからもわかるように、365日使える名言ということで、計365のお話、そして名言が収められています。

働く人、マネジャー、経営者、さまざまな立場の方に役立つ話ではありますが、個人的には経営者にこそ読んでいただきたい。

本書には、経営者が困難に直面した時にどうするか、どうやって人に指導すればいいのか、どんな組織を作ればいいのか、氏の見解が示されており、じつに興味深く読むことができます。

また、松下が初めて新聞広告を出した際、三行広告に3日かけたという話、チップを受け取らなかった車夫の話、楠木正成の家臣の「泣き男」の話など、エピソードも秀逸。

プロフェッショナルの精神を教えてもらうと同時に、自分はまだまだ頑張りが足りないと、反省させられました。

名著のタイトルではありませんが、やはり「経営に終わりはない」。

毎日読んで、自らを律するきっかけにしたい。そんな一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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成功するためには、成功するまで続けることである

悪い年は必ずしも悲観する年ではない。それは新たに出発するところのめでたい年である

成功した人たちの伝記を読んでみると、普通の人なら、その困難に打ち負かされて自殺するようなところを、むしろ反対に喜び勇んでその困難に体当たりしている

働くことは尊いが、その働きに工夫がほしいのである。創意がほしいのである。額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう

会社をよりよくしていこうという思いに立つかぎり、本質的には、社長も一新入社員も平等だ、そう考えるべきだと思う

昔の商売人は「お客様の家のほうには足を向けて寝ない」というほどの感謝の気持ちでお客に接したといわれる

謙虚な心持ちでいれば、他人の偉さがわかります。そうすると、自分の部下はたいてい自分より偉いなという気持ちになります

不平を訴えることもある場合には必要である。けれども、なにげなしに不平を言うのであったらいけない。それは心弱き者の姿である

ただ自分の立場のみを考えて働くというようなことでは、私はやはり産業人とはいえないのではないかと思います。産業の使命というものをはっきりと認識し、その尊さを認識し、そしてその産業の興隆によって社会が潤い、人々の幸福も約束されていく、社会生活も国家も発展していく、さらに進んでは世界の繁栄、平和にも結びついていくのだ、自分はその一員である、というような意識をもたずしては、私は真の産業人は養成されないという感じがするのです

どんなに人格が立派でまじめな人間だからといって、仕事がよくできるとは限らない。仕事と人格はあくまで別や

社会のために、よりよき道義を保つ上には、いかなる人といえども、自分を養うだけの金儲けをしなければいけない。また力ある人は、それ以上の金儲けをしなければならない。金儲けせんほうがええとか、安い賃金で働けとか、あるいは、安いものを売れとかいうようなことを言って、お互いに金儲けのしにくいことを奨励するのは、貧困街道を走らすようなものである

こんなつまらん会社がと思われるより、この会社は結構いい会社じゃないかといって働いてくれる人のほうがありがたい

うちの社長はもう一所懸命にやっている、”もう気の毒や”という感じが社員のあいだに起これば、全部が一致団結して働くでしょう。けど、そうでないかぎりは、あなたの活動の程度にみな働くでしょう

一国の首相は首相としての怒りをもたなくてはならないし、会社の社長は社長としての怒りをもたなくては、ほんとうに力強い経営はできない

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『松下幸之助 成功の金言365』松下幸之助・著 PHP研究所
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◆目次◆

1月 運命を生かす
2月 自分をつかむ
3月 考える力を高める
4月 心を磨き上げる
5月 仕事に徹する
6月 経営意識を高める
7月 リーダーになる
8月 マネジメントを知る
9月 経営者になる
10月 世間を信じる
11月 人間を考える
12月 道を切りひらく

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