2009年11月12日

『サラリーマンのためのお金サバイバル術』岡本吏郎・著 vol.1942

【岡本吏郎さん待望の新刊!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022733071

本日の一冊は、ベストセラー『会社にお金が残らない本当の理由』の著者であり、経営コンサルタント/税理士でもある岡本吏郎さんが、ひさびさに放つ新刊。

※参考:『会社にお金が残らない本当の理由』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894511576/

実用的なタイトル、帯まわりからは、一見、節約本をイメージさせますが、実際には、世の中のしくみや資本主義のシステムを解説することで、賢いお金の貯め方・使い方・運用の仕方を説いた、極めて視野の広い本です。

税理士、そして経営コンサルタントとして、資本主義のシステムを見続けてきた著者が見つけた、現実的な生活水準の設定方法、これだけ押さえれば老後は安心!の人生設計など、参考になる話が満載です。

原理原則から言えば、「収入よりも少ない支出で生活すればいい」ということになるのですが、本書ではその具体的な実践方法についても詳しく書かれています。

とはいえ、爪に火をともすようなケチケチしたコスト削減では、効果が出ない上にモチベーションが続かない。

本書で「管理すべき支出」として挙げられている、以下の6つをしっかり押さえれば、きっと楽しみながら、コスト削減ができるはずです。「住宅費 ・保険料 ・教育費 ・外食費 ・旅行代 ・車代」

人生において何に投資し、何を省き、何を得るか。

それを考える、きっといいきっかけになる本だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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養殖されている人々は、自分が単なるエネルギー源になっていることを知らずに、生きている。これは、資本主義に対する皮肉に見えて仕方がなかった

“人並み”という誰もが可もなく不可もないものとして目指す生活は、 実は、あなたの貰っている給料では成り立たないレベルにある

『マトリックス』的に言えば、消費に対して少し極端な思考を持っていないと、つまり、こうしたことに意識的でないと、私たちは簡単に養殖人間側に立たされてしまう

景気浮揚のために、個人が住宅を建てているということは、映画『マトリックス』の養殖人間と何ら変わりません

「収入よりも少ない支出で生活すればいい」ということは、みんなが消費を謳歌している中で“抜け駆け”としてやるから意味があることで、みんなで実行しては困るのです。資本主義のエンジンとして、誰かが「あちら側」に行ってくれなくては、資本主義そのものの元気がなくなっていきます

世の中では「特殊解」に振り回されることが多くなっています。振り回されてしまう人の気持ちはわかります。「一般解」はわかりきっているし、退屈だからです

◆管理すべき支出
・住宅費 ・保険料 ・教育費 ・外食費 ・旅行代 ・車代

この20%部分の支出について“人並み”をやめる効果は絶大

値上がりが約束されない今、不動産は、株などのリスク資産と何ら変わりはありません

養老保険も終身保険も積立貯金付き保険です。ですから、金利が安いときに入っても意味がありません

私たちが、自分の死亡をリスクヘッジすべきなのは、小さな子どもがいる働き盛りの一時だけです

世の中では「学校の勉強なんて役に立たない」というもっともらしい意見が大手を振っていますが、これは大嘘です。ある程度、社会で過ごせば、あの一見役に立ちそうにない知識がいかに現場で生きるかを思い知ります

年収の50%の生活。これが、死ぬまでの自分の人生を計算した場合の安全な答えです

不動産投資で最も気にしなくてはならないのは、流動性リスクです

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『サラリーマンのためのお金サバイバル術』朝日新聞出版 岡本吏郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022733071
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◆目次◆
まえがき
第1章 サラリーマンの“お金の大原則”
──実は、家一軒分のお金はカンタンに貯まる
第2章 サラリーマンのお金の使い方を考える
──今すぐ年収の3割を貯金すべき理由
第3章 サラリーマンの運用を考える
──余裕資金が貯まったら、次は“世界市場”を買う
エピローグ──世界で一番やさしい算数

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