2009年9月29日

『フォーカル・ポイント』ブライアン・トレーシー・著 vol.1898

【ブライアン・トレーシーの絶版本が復刊!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597460

「成功する人は、失敗する人とは違う考え方をする。もしあなたが成功者の考えかたを身につければ、成功者と同じ成果を味わえるだろう」

いきなり格言から入りましたが、じつはこれ、本日ご紹介するブライアン・トレーシーの復刊本、『フォーカル・ポイント』のなかの言葉。

この本は、人生の質を高めるために、何に集中すべきか、集中すべきものを見つけ、そこにレバレッジをかけていくために何をすべきか、その戦略を説いた一冊です。

冒頭で、チェックマークひとつに一万ドルを請求したコンサルタントのエピソードが出てくることからもわかるように、著者が重視しているのは労働量ではなく、「もっとも大切なポイントを見きわめる能力」。

本書では、この「フォーカル・ポイント」を見極めるセンスをどう養うか、人生で成功するためにどうやって時間を配分すれば良いのか、具体的な方法論が説かれています。

1.重要なことを増やす
2.重要でないことを減らす
3.新しいことを始める
4.あることを完全に止める

といった「人生の質を高める四つの方法」や、収入を増やして労働時間を半分にする「SLAM」の法則、「七つのレバレッジ」の話など、生産性を高める方法が満載です。

ライフハック系の良質な本がたくさん出されている現在、本書の存在感は正直、薄れていますが、要点を過不足なくあぶり出している本なので、読んでおいて損はないと思います。

仕事の質を高めたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「もっとも大切なポイントを見きわめる能力」が、あなたが人生においてどれほどのことを達成できるかを決める

◆人生の質を高める四つの方法
1.重要なことを増やす
2.重要でないことを減らす
3.新しいことを始める
4.あることを完全に止める

「労働力を重視したマンパワーの時代」から、「考える力を重視するマインドパワーの時代」に入っているのだ。となると、もはや報酬の尺度は「費やした時間」ではありえない。この新時代では「あなたが何をやり遂げたか」、その結果が報酬を決める

責任を取るほど、ますます自分の能力や才能を信じられるようになる

注目されている行動は、注目されていない行動に比べて、高い成果
が期待できる

◆収入を増やして労働時間を半分にする「SLAM」
S=シンプルにする
L=レバレッジをかける
A=アクセルを踏む
M=マルチ化する

◆七つのレバレッジ
1.他人の知識 2.他人のエネルギー 3.他人の資金
4.他人の成功 5.他人の失敗 6.他人のアイデア 7.人脈や信頼

仕事の順番や優先順位を見直し、今進めている方法よりも、もっと
その仕事に適した方法が見つかる可能性に目を向けよう

「もう一度ゼロから始めるなら、同じ手順で取り組むだろうか?」

六カ月以上前の雑誌のほとんどは、もう読む価値がない。そうした紙の山から得られる情報はクズでしかない。あとで整理しよう

◆七つの楽観的思考法
1.未来について考える 2.ゴールについて考える
3.優れた存在になることを目指す 4.結果に集中する
5.問題解決に集中する 6.生涯学びつづける 7.今すぐ行動する

人生というビュッフェで欲しいものを必ず手に入れるには、ふたつの段階を踏む必要がある。まず、行列に並ぶこと。もうひとつは、その行列に並びつづけることだ

給料や報酬が増額になるたびに、増額分の五〇パーセントを貯蓄か投資に回すこと

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『フォーカル・ポイント』ディスカヴァー・トゥエンティワン ブライアン・トレーシー・著

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597460
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◆目次◆

序 章 最大の成果を生むポイントを見きわめよ
第1章 潜在能力を解き放て
第2章 生産性を倍増せよ
第3章 すべてをシンプルにせよ
第4章 思考を変革せよ
第5章 戦略的に人生を設計せよ
第6章 主体的にキャリアを築け
第7章 プライベートを充実させろ
第8章 経済的に自立せよ
第9章 健康な体を作り維持せよ
第10章 なりえる最高の人物になれ

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