2009年5月13日

『仕事の見える化』長尾一洋・著

【職場をやる気にする「見える化日報」とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806133329

創業以来、部下のマネジメントではさんざん苦労しましたが、たくさんマネジメント本を読んで実践した結果、2つ、部下のモチベーションを高めるのに有効な方法を発見しました。

それは、「未来を見せること」と「約束を守ること」です。

土井は、未来を見せることに関してはきっちりやっているつもりでしたが、詳細の詰めが甘い。

それと、思いつきで何でも言うので、「約束を守ること」がなかなかできず、社員は「ああ、またか」と思ってしまう。

この2つをきっちりやった結果、それなりに会社はいい雰囲気になってきました。

しかしながら、多くのビジネス書は、いまだに変化球的な組織風土改革だとか、声の掛け方などをテーマにしています。

もちろん、こういったことも大切ですが、やはり経営は基本が大事。なかでも、社員に対して仕事を「見える化」することは、組織を動かす上で、特に大切だと思います。

そこで本日ご紹介するのは、これまで2000社以上の企業が採用したという、仕事の「見える化」手法。

1.会社の未来、2.社員の頭のなか、3.顧客の頭のなか、という3つの「見える化」を行うことで経営の質を向上させる、画期的な方法を指南しています。

なかでも、若い人ほど未来を気にする、だから未来を見せるという考え方には強く共感できますし、手法も細かい。

「自分はどうしたいか」から始まり、「会社をどうしたらいいか」につなげる手法、「見える化日報」を使った社員の頭のなかの可視化は、なるほどと唸ってしまいました。

部下のモチベーションが上がらない、と嘆く経営者に、またいつか経営者として活躍したいと考える若手ビジネスマンに、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆「見える化」を行う3つの領域
1.会社の未来、2.社員の頭のなか、3.顧客の頭のなか

何よりもまず未来の仕事から「見える化」していくべき

頭脳工場どうしが連携し、協力し合うためには、一緒に目指す未来が見えていなければならない。ともに信じる未来が必要だ

世代を問わず言えることだが、若者のほうが先々まで見えることをのぞむ

今後、企業を悩ますのは仕事不足より、労働力不足だ

未来の仕事の見える化を図るのに、なぜ最初に個人的な夢や目標を書くのかと疑問に思う人もいるのではないだろうか。それはなぜかというと、最初に「会社をどうするか」という話題から入ると、メンバーは口には出さないものの、「経営者にまかせる」「自分はわからない」と考え、消極的な態度になってしまうためだ

進行役は「人口データ」を掲示する。会社の未来を考えるうえで、業界別の将来マーケット予測があるが、20年先のデータはない。一番確実なのが人口データだ

優秀な人がくればいいということではなく、未来を共有できる人を採用できるようにしたい

見える化日報で、おたがいの仕事が見えるようにする

紙の日報ではなく、メールの日報であることがポイント

I.顧客カルテ(営業)または業務カルテ(内勤)
1.事実 商談内容を書く。業務内容を書く
2.推察 商談中に感じたことを書く。業務時に感じたことを書く
3.次回 次回の予定、次回に何をするかを書く
II.日々の記録
1.報連相 上司への報告、連絡、相談を書く
2.成功 その日の仕事で「成功」と感じたことを書く
3.問題 その日の仕事で「問題」と感じたことを書く
4.対策 問題に対してどんな打ち手を考えているかを書く

見える化日報に「お客さまから製品についての質問あり。次回までに調べて答える」とあったら、上司がその見える化日報に「自分で調べないで製造の○○に聞いて」みたいなコメントを入れる

若手社員の【推察】はどうしてもつめが甘い。だからこそ、経験豊富な上司がいて、彼らをサポートする

見える化日報が、顧客情報のデータベースに

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『仕事の見える化』中経出版 長尾一洋・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806133329
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◆目次◆
Chapter1 会社の未来を「見える化」する
Chapter2 現場の仕事を「見える化」する
Chapter3 「見える化日報」で仕事が変わる
Chapter4 社員の頭のなかを「見える化」する
Chapter5 顧客の頭のなかを「見える化」する

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