2008年7月1日

『脳が教える!1つの習慣』ロバート・マウラー・著

【脳をやる気にさせる方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062144700

本日の一冊は、心理学者、臨床心理士で、UCLA医科大学の准教授を務める著者が、脳科学の見地から目標達成や勉強、仕事のやり方を説いた一冊。

ベストセラーとなった、茂木健一郎さんの『脳を活かす勉強法』と似た切り口ですが、どちらかというとこちらの方がビジネスマン向き、といった印象です。

※参考:『脳を活かす勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696791/

主張の軸となっているのは、いきなり「大改革」「大目標」ではなく、小さな一歩、小さな質問を積み重ねることで、最終的に大きな目標を達成しようということ。

脳に負荷をかけず、やる気にさせる仕事のやり方、勉強のやり方が説かれており、効率的に学習したい方や、チャレンジ精神を維持したい方にはおすすめの内容です。

この手の本をたくさん読んでいる方にとっては、既知の内容が多く、若干退屈かもしれません。

ただ、脳科学関連の本をまだ読んだことのない方にとっては、脳科学の知識とやる気が同時に得られる、手軽な一冊です。

ぜひ読んでみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

本当に変わりたいなら「大改革」をしてはいけない

変化に向けたもう一つの戦略とは”kaizen(改善)”だ。”改善”
の特徴をうまくとらえた有名な格言がある。老子の「千里の道も一
歩から」である

控えめな変化によって、人間の心は成功や創造性の妨げとなる「恐
怖」を迂回しやすくなる

恐怖を感じると、脳は逃げるか攻撃するか、どちらかの態勢をとる
ようにできている

「人生は、どんな質問をしたか、どんな質問をしなかったか、どん
な質問を考えつきもしなかったかで決まる」(サム・キーン)

偉大な発明をしたければ「小さな質問」をせよ

「小さなことに卓越し、日常の退屈な些事に気高く勇敢であること
は、賛美に値するほど稀有な美徳である」(ハリエット・ビーチャ
ー・ストウ)

人生の成功を占う最大の目安は、トラブルや恐怖に直面した際、誰
かに助けを求めるかどうかだ

誰が見るわけでもないノートに気持ちを記録する。これだけで情緒
豊かな生活が送れるなら、ためす価値がある

どうも気が進まないとか、やらない言い訳を探している自分に気が
ついたら、もっと小さな一歩にもどるべきだ

小さな問題をその場で解決することが、のちのち、はるかに大きな
問題が発生するのを防ぐ

自分に厳しくすれば成果が上がるというのはつくり話だ。実際には、
脳の闘争・逃走反応を刺激し、そこで進歩が止まってしまう

大きくて夢のようなおうびを与えると、W・エドワーズ・デミング
博士の言う「内発的動機づけ」を取り去ることになる

人間関係に「小さな瞬間」テクニックを応用するもう一つの方法は、
相手の生活の些細な事柄にも興味をもつことだ

————————————————
『脳が教える!1つの習慣』ロバート・マウラー・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062144700
————————————————

◆目次◆

プロローグ 始まりはすべて「小さな一歩」
第1章 「一つの習慣」だけでうまくいく理由
第2章 小さな質問をする
第3章 小さな思考を活用する
第4章 小さな行動を起こす
第5章 小さな問題を解決する
第6章 小さなごほうびを与える
第7章 小さな瞬間を察知する
エピローグ 脳が教える! 一つの習慣

この書評に関連度が高い書評

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー