2008年6月10日

『人生は勉強より「世渡り力」だ!』岡野雅行・著

【高い値段をつけられる人の考え方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413042042

本日の一冊は、その豪快な言動とコミカルな語り口で知られる、通称「世界一の職人」、岡野雅行さんによる新刊です。

前回ご紹介した『学校の勉強だけではメシは食えない!』同様、世渡り上手になるための方法、考え方を説いており、若干内容に重複も見られますが、やはり読んでみると痛快な一冊です。

※参考:『学校の勉強だけではメシは食えない!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769609566/

回収できるかどうかを考えずに接待する、人が寄ってきやすい「スキ」をつくる、ツイてる人とつきあう、最初に井戸を掘ってくれた人の恩を忘れないなど、本書で書かれている人付き合いのコツは、まさにビジネス界で生き抜くための知恵と言っていいでしょう。

ほかにも、他人を儲けさせる、外堀を埋めて本丸を落とす、予算を大きめに言う、身近なところから口コミを起こすなど、会社経営において有用な考え方がてんこもり。

さらに、中小企業でありながら、大企業に高い値段を請求する氏の立ち回り方が示されており、これ一冊でビジネスパーソン、経営者の「世渡りノウハウ」はひと通りカバーできるのではないでしょうか。

エピソードも刺激的なものが多く(土光さんのメザシは高級だった? など)、まずは気軽な気持ちで読んでみることをおすすめします。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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世渡り上手:人と情報のマネジメント力

人と話すのは面倒くさい、人づきあいは煩わしいなんていってたら、
いい情報は入ってこないし、成功なんてどっかにいっちまうよ

「他人に儲けさせる」が仕事の急所

お金を惜しんでたんじゃ、情報収集だってできない相談だ。接待は
どうだこうだっていわれるけど、俺はするね。岡野工業には年がら
年中、遠いところから仕事の関係者が足を運んでくれる。わざわざ
来てくれてる”客人”をただ帰したら、江戸っ子の名折れってもんだろ

一番価値があるのは、情報を持っている人間なんだよ。だったら、
その人間にお金を注ぎ込むのは当然じゃねえか。何とかお金をかけ
ないで情報を得ようなんて考えるから、最高の情報源である人間に
そっぽを向かれちまうんだよ

ほんとに貴重な情報ってのは、あらたまった場で出てくることはま
ずないね

人が寄ってきやすい”スキ”をつくれ

絶対、ついている人間とつきあわなきゃダメ

遊びは若いうちからやんないと、とんでもないことになる

初めてってのは何でもインパクトがあるんだよ

人は、他人の自慢話は話半分で聞くけど、第三者がほめると信用する

外堀をガッチリ埋めちまえば、本丸は落ちるしかないんだよ

期限が切れても誰もマネできない、これが本当の特許だよな

予算を下回ったら、企業としては担当者を評価する

見積もりを出さないのが岡野流

最初に仕事を紹介してくれた人、情報を持ってきてくれた人、つ
まり、最初に井戸を掘った人の恩は、絶対に忘れちゃダメだ

いくらお金を持っても、身のまわりにはできるだけ余計なものを
くっつけないで、シンプルにしとくのが、生きたいように生きるコツ

俺が贈る鮭は一切れ一三〇〇円はする

一流を見せてくれるリーダーとつきあえ

人より先につくって、早く儲けて、見切りどきを間違えないでやめる

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『人生は勉強より「世渡り力」だ!』岡野雅行・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413042042
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◆目次◆

はじめに
1章 ”おいしい情報”を手に入れる「世渡り力」
2章 人を引き寄せ、動かす「世渡り力」
3章 自己演出で評価を上げる「世渡り力」
4章 仕事の”敵”から身を守る「世渡り力」
5章 遊びから最高のアイデアを生むコツ
6章 どこでも生きていける「腕」の鍛え方 

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