2008年4月10日

『自由と自己規律』金児 昭・著

【ビジネス版『自由と規律?』】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4419051213

本日の一冊は、あの信越化学工業の大躍進を経理部門トップとして支え、現在は同社の顧問と日本CFO協会の最高顧問を兼務している著者が、ビジネスパーソンにとっての自己規律を論じた一冊。

タイトルは以前BBMでご紹介した、池田潔さんによる名著『自由と規律』から取ったもので、著者が同書に感銘を受けた旨がまえがきに書かれています。

本書は、組織内で生きる人間がどうやって自分を高めていくべきか、また、自分を律し、他者の信用を獲得するために何をすべきかを説いた自己啓発的な一冊。

もちろん、企業財務を知り尽くした著者だけに、会社の品格などのテーマにも触れています。

内容のなかでもとりわけ目を引くのは、長いビジネス経験から得られた人生訓と、人間、お金との付き合い方のルール。

「三十五歳になったら自分のコストを意識する」「仕事ができるより『口がかたい』ほうが大事」「常識とは、ひと言で言えば、『未成年の子どもたちに説明できること』」などという言葉は、ついつい安易な方向に流されがちなわれわれに、自己を律するきっかけを与えてくれます。

もともとは著者が上司から教え諭された内容が中心のようですが、それだけに、若いビジネスパーソンにとっては胸に響くものがあるに違いありません。

毎日の仕事に「規律」を設けるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間は誰でも九九・九九パーセント自分がかわいいし、残りの〇・
〇一パーセントも自分がかわいい。そこに、資本主義社会、自由主
義社会の基がある

性悪説に基づいて、がんじがらめにされることを、望む人はいない

私たちはコストであって、お客さまからいただいてきたお金で賄わ
れていると思えると、感謝する気持ちが一〇〇倍ぐらい強くなります

三十五歳になったら自分のコストを意識する

九の自由のすばらしさを知るために必要なのが、一の自己規律

「切手一枚くらい」と考えてしまうのは、利益を上げることの大変
さを本当にはわかっていないからです

待つほうが待たされるよりも得をする

約束という日常のルールを守るためには、時には断ることも必要

仕事ができるより「口がかたい」ほうが大事

人間(ひと)は、上に立てば立つほど、十分に気をつけて、身ぎれ
いにしなければなりません。高いところにいる人ほど、多くの人が
下から見ています

役に立つ五万円は無駄ではないが、役立たずの五〇〇円は無駄なのです

どんなに厳しい内部統制を備えても、トップの行動はトップ自らが
律するしかない

大きな問題が発生する前には、無数の小さな問題が発生しています

会社と自分を分けて考えることは、ビジネスパーソンにとっては必
須ですが、もしも、会社=自分であれば、これほどの自由度はありません

利益を出すために「人を切る」のはルール違反

「正確」「迅速」「誠実」の三つを実行できない会社は、品格のあ
る会社とは言えない

人はお金を生み出しますが、お金が人を生み出すことはない

常識とは、ひと言で言えば、「未成年の子どもたちに説明できること」

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『自由と自己規律』金児 昭・著

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4419051213
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◆目次◆

はじめに
第一章 自分を徹底的にかわいがる
第二章 人としてもっと自由であるために
第三章 会社組織で強く優しく生きぬくために
第四章 部下と上司の自由と自己規律
第五章 「経理・財務」(会計)は人を幸せにするためにある
第六章 闘う会社の自由と自己規律
第七章 自由(九)で自己規律(一)ある生活を送りたい

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