2008年3月3日

『非属の才能』山田玲司・著

【天才は孤独がつくる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034292


本日の一冊は、小学生の頃から手塚治虫に私淑し、20歳で漫画家デ
ビュー、『Bバージン』でブレイクした著者が、自分の才能を最大
限発揮する方法を説いた一冊。

※参考:『Bバージン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006LNXT/

著者いわく、「才能というものは、”どこにも属せない感覚”のな
かにこそある」。これを著者は「非属の才能」と呼んでいるわけで、
およそ一流と呼ばれる人たちは、みなこの「非属の才能」を伸ばす
ことで成功しています。

エジソン、水木しげる、オリバー・ストーン…。いずれの人物にも
共通する点は、子どもの頃からとにかく学校が嫌いであったこと。

なかでもエジソンは学校を追い出された筋金入りの変わり者で、そ
れでも自分の才能を開花させました。

本書は、こんな偉人たちのエピソードを交えながら、「非属」にな
るためのヒントをつかんでもらおうというもの。

岡本太郎の名著『自分の中に毒を持て』同様、自尊心を刺激し、読
者に非凡になることを許さない、そんな内容です。

※参考:『自分の中に毒を持て』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413090101/

新書らしく、やや冗長な感じもしますが、自らの才能を開花させよ
うとする人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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才能というものは、”どこにも属せない感覚”のなかにこそある

群れの掟に従えば、人と違う自分だけの感覚、自分だけの才能がすり減る

「どこに属しているか」より、「その人個人」の存在が問われるべ
き時代になった(中略)そんな時代に幸せに生きることができるの
は、「みんなと同じ」といった薬を選ばず、自分の非属の部分に目
を向け続けた人間だ

エジソンに対して、もともと小学校の教師で教育熱心だった母、
ナンシーは、ホームスクール形式で勉学を教えた。彼女が特に気を
つけたのは、エジソンの旺盛な好奇心を潰さないこと。ナンシーは
エジソンのためだけに、地下室にさまざまな化学薬品をそろえ、エ
ジソンは自分の好奇心のおもむくままに物事を調べ、実験にチャレ
ンジすることができた

学校に属せず、孤独を感じたときは、ジョン・レノンやイチローや
坂本龍馬や尾崎豊といった、実在した(している)ヒーローを自分
の身内だと思って、現実の理解者が現れる日まで勝手に「心の師」
にしてしまえばいいのだ

問題は、医者や弁護士や東大生や電通マンになる試験はあっても、
ブルース・リーになる試験はないということだ

虎の威を借る狐は結局、狐であり、いつまで経っても虎にはなれな
い。それならば、自分で自分を誇れる「最高の狐」になるほうがいい

「わかりやすくない才能の芽」を見つけてあげるのが本来の親の役目

結局、穴とのつき合い方は穴に落ちてみなければわからない。だか
ら、親が本当にすべきことは、子供に失敗させることだ

本当に魅力的なものは道のないところにある

新しい世界と出会う極意は、犬の散歩のとき、自分が犬をリードし
ようとはせず、犬について行くこと

「こうすればオイシイ思いができる」という立場の人たちが「どう
でもいい」と思っている人たちをコントロールして多数決は決まる

変わり者のいない群れは、多数決と同じでいつも同じ思考・行動を
くり返し、環境や時代の変化に対応できず、やがて群れごと淘汰さ
れてしまう

――独創性は孤立が作る。だから、孤立を必要以上に恐れる理由は
なにもないのである

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『非属の才能』山田玲司・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034292
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◆目次◆

はじめに 「みんなと同じ」はもうやめよう
第1章 誰のなかにも「プチ佳祐」がいる
第2章 ブルース・リーになる試験はない
第3章 定置網にかかった人生でいいのか?
第4章 「変わり者」が群れを動かす
第5章 非属の扉をこじ開ける方法
第6章 独創性は孤立が作る
第7章 和をもって属さず
おわりに 「みんなと違う」をはじめよう

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