2007年12月29日

『HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド』

【ハーバード大学人気No.1講義が本になった】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876885877

本日の一冊は、ハーバード大学の人気No.1講座「肯定心理学(ポジティブ・サイコロジー)」を一冊の本にまとめた注目作。

この「肯定心理学」というのは、1998年、米国心理学会の会長マーティン・セリグマンにより公式に立ち上げられた心理学の一分野で、人間の幸せを追求する学問です。

本書では、この肯定心理学の第一人者であるタル・ベン・シャハー博士が、誰でもできる幸せになるための考え方と具体的アクションを紹介。

なかでも、「現在の利益」と「未来の利益」という概念を用いて人
間の幸せを論じた点は秀逸で、目から鱗が落ちます。

この「現在の利益」と「未来の利益」を2軸に置くと、人間は「出
世競争型」「快楽型」「悲観型」「至福型」の4つに分かれますが、
至福型を実現できる人はほとんどいません。

多くの人は、「未来の利益」のために「現在の利益」を犠牲にして
いるか、反対に「現在の利益」のために「未来の利益」を犠牲にし
ている。なかには両方の利益が損なわれている人もいます。

では、われわれが人生において幸せになるには、いったいどうすれ
ばいいのでしょうか。本書には、まさにそのヒントが書かれています。

古今東西の名言を用いながら語る幸福の法則は、読み応えがあり、
下手な自己啓発書よりもずっと読み応えがあります。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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レーヤーとシュワルツは、「新しい習慣を創造するためには、価値
のある目標に動機づけられた状態で、習慣化する活動を具体的に決
め、その活動を、決まった時間帯に必ず行うようにしなくてはなら
ない」とアドバイスしています

アリストテレスが語っています。「私たちは、私たちがくり返し行
っていることの結果である。よって、あらゆる偉業が、行為ではな
く習慣によってなし遂げられるのだ」

出世競争型人間はなぜ不幸せなのでしょう? それは、彼らが、目
の前の学業あるいは仕事を楽しめないでいるから、そして、「目的
地に到着しさえすれば、永遠の至福を手にできる」という誤った信
念を抱いているからです

私は彼女に、「自分はいつになったら幸せになれるのだろう?」で
はなく、「どうやったら、今も未来も幸せでいられるのだろう?」
と自問するよう促しました

幸せな人たちとは、ときおりネガティブな感情を体験しながらも、
総合的な心理状態は常にポジティブに保っている人たちです

私たちは、自分が感じる喜びを、みずからの行動によって発生させ
たいのです。しかも、その行動が意義のあるものであってほしいのです

人間にとっての究極の通貨は、お金ではありません。富や名声、権
力といった、その他の外部的要素でもありません。人間にとっては、
幸せこそが究極の通貨なのです

「すべての若者に、このことを自覚させるべきである。彼らがいか
に幸せに生きられるかは、ほかの人々からの援助にではなく、彼ら
が彼ら自身の能力とエネルギーをいかに用いるかにかかっている」
(サミュエル・スマイルズ)

「人間が手にしうるもっとも美しい運命、もっとも素晴らしい幸運
は、情熱を傾けて行えることを行うことで、生計を立てられるよう
になることである」(アブラハム・マズロー)

「親密な触れ合いは喜びを2倍にし、悲しみを半分にする」(フラ
ンシス・ベーコン)

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『HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド』
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┃▼目次▼
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┃ 序論 幸せに生きるための授業
┃ PART1 幸せとは”究極の通貨”だ
┃ PART2 誰もが幸せになれる、仕事、学習、人間関係のあり方
┃ PART3 永遠の至福に向けて
┃ 結論 永遠の至福へ
┃ 訳者あとがき
┃ 
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