2007年11月19日

『お金は銀行に預けるな』

【預金は危険?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403425X

本日の一冊は、12万部突破のベストセラー『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』の著者による、金融リテラシーを高めるための本。

※参考:『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595441/

19歳で公認会計士2次試験に史上最年少合格、その後、マッキンゼ
ー、JPモルガンなどで活躍した著者が、実際に資産運用する個人
の立場に立って、最低限の金融リテラシーと、商品知識、投資の原
則を説いています。

内容は、入門書よりはちょっとだけ上、というレベルで、短時間で
最低限の金融知識を得るにはじつにお手軽な一冊です。

著者いわく、「安全資産を多く持っているということは、家計に占
める資産のほとんどを労働による収入に頼らなければならないこと
を意味」します。

著者によると、ワークライフバランスの改善や少子高齢化を食い止
めるためにも、金融リテラシーは必須。

なぜなら、そうすることによって、「家計がよりリターンの高い金
融資産を持ち、労働収入にすべてを頼らない収入を持つ」ことがで
きるからです。

しかしながら、そのためには、「ある程度の勉強と、それについて
考えることが必要」。

この機会に本書を読んで、金融に対する苦手意識を払しょくしてみ
てはいかがでしょうか。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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金融リテラシーがあれば、株などの損益の変動は当たり前だと考え
られるようになり、また、シナリオの変動を頭に描けるためにバタ
バタしなくて済みます。しかし、それを身につけていないと、損益
の変動にアタフタし、結局、高いところで買って安いところで売る
ことが多くなり、「株や債券は儲からない」という印象を強くしてしまう

「多くの人は、通常、利益が上がることによる効用の増加よりも、
同額だけ損失を受けたことによる効用の減少の方が大きい」(カー
ネマンの理論)

私たちが高いリターンを求めないのですから、お金は金利の安い銀
行や郵便局に預けられます。こういった安い金利の資金は、企業や
国に貸し出され、効率的でない過剰な投資を生むことにつながりま
す。そして最終的にはバブルの崩壊や長引く低金利時代を招き、私
たちが大きな損を被る形になりました

途中で解約する可能性の低いようなお金については、定期預金では
なく、国債で運用した方がリターンが高くなります

個人投資家が機関投資家に勝とうとしたら、デイ・トレードのよう
な小回りで小さく儲けるか、あるいは中小型のバリュー型といわれ
る、機関投資家が売買するには小さ過ぎるようなお買い得な株を買
うという非常に狭い方法になります

なぜ金利は日本より他国の方が高いのでしょうか。金利はざっくり
いうと、次の式で決まってきます 金利=インフレ率+実質金利

土地の値段が上がりにくいときは住宅ローンを組むべきではありません

新築マンションをなぜ買ってはいけないのかというと、新築には必
ずその建築業者の利ザヤが多く乗っているためです

今後、原油だけではなく、他のコモディティも同じように値上がり
すると考えられています

◆金融でしっかり儲ける方法の基本5原則
1.分散投資、分散投資、分散投資
2.年間リターンの目安として、10%はものすごく高い、5%で上出来
3.タダ飯はない
4.投資にはコストと時間が必要
5.管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない

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『お金は銀行に預けるな』
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┃▼目次▼
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┃ はじめに
┃ 第1章 金融リテラシーの必要性
┃ 第2章 金融商品別の視点
┃ 第3章 実践
┃ 第4章 金融を通じた社会責任の遂行
┃ おわりに
┃ 【参考文献】
┃ 
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