2007年4月28日

『ビジネス力の磨き方』

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569690807

本日の一冊は、元マッキンゼーの日本支社長であり、現在は経営コンサルタントとして、またビジネスブレークスルー大学院大学の学長としても活躍する大前研一さんが、これからのビジネス社会で求められるスキルについて述べた一冊。

他者に差をつけるための「先見力」「突破力」「影響力」「仕事力」「人間力」についてコメントしており、ビジネスパーソンのキャリア開発の指針となりそうな一冊です。

個人、企業、国家…次々に視点を変えていく相変わらずの切り口で、時代背景と求められるスキルを明らかにしていきます。

経営者教育、シニアビジネス、若年層のキャリアの悩みなど、さまざまな点でヒントを与えてくれる、読み応えのある一冊です。

とくに「影響力」の部分で書籍の影響を挙げているあたり、土井的には「わが意を得たり」といったところ。

これから求められる人材になるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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インドや中欧、そしてフィリピンまでが語学力にものをいわせて
「情報化社会」特有の知的産業を世界中から引っ張り込んでいる

マーケットが急速に広がり、従来は欧米と東南アジアが中心であっ
たが、いまではBRICsのみならず文字通り世界中が市場となった。
アメリカ一辺倒で来た企業も、いまではトルコやインドなどのスペ
シャリストを作り出さねばならず、日本人だけではとても経営でき
ない状況になっている

ある傾向を伴った事象があれば、そこには必ずその事象を発生させ
るだけの力が働いているはずだから、それを分析し発見するのだ。
それがわかったら次は、その力の方向に現在の事象を早送りしてみる

知的で合理的な人間ほど、こちらの主張が否定しがたい正論だとい
ったん理解してしまえば、それ以上感情で反対するようなことはしないもの

壁を突破するのに執念は不可欠だが、それだけではまだ足りない。
何が目標達成を妨げる壁になっているかが正確に把握できていなけ
れば、その執念も虚しく空回りするだけだ

勇気を自分の内部に養うこと。いちばんいいのは、先達の偉業に触
れ、そこから勇気のかけらをいただくのだ

時代は周囲に影響を与える人を求めている

なぜ一介の日本人である私が、海外でも影響力をもつようになった
のか。ひとつには、マッキンゼーという世界を股にかけるコンサル
ティング・ファームの日本支社長や、アジア太平洋地区会長として
活躍した実績がものをいっているのだと思う。だが、それよりも大
きいのは著作の影響だろう

影響力をもつ人間はみな、経験に裏打ちされた自分なりの型をもっている

全体のダンドリを考えるということは、かかわる人が無駄なく効率
よく働ける状態をつくってあげるということでもある

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『ビジネス力の磨き方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569690807
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┃▼目次▼

┃ 第1章 先見力を磨け
┃ 第2章 突破力を磨け
┃ 第3章 影響力を磨け
┃ 第4章 仕事力を磨け
┃ 第5章 人間力を磨け
┃ 終章 いまなぜビジネス力なのか

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