2007年1月8日

『天才少年投資家マット・セト108の法則』

【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/493136716X

本日の一冊は、ウォール街を驚かせた天才少年投資家、マット・セトが、その投資原則を紹介した名著。

翻訳版の発刊以来、10年以上にわたって売れ続けている、定評あるロングセラーです。

読んでみると、確かにその名に違わず、読み応えのある内容。

著者が大儲けしたベスト・バイやエレクトロニック・アーツ、逆に手痛い失敗をしたIBMなどの事例を紐解きながら、株をどう評価するべきか、何を売買の原則とすべきかを、詳しく述べています。

弱冠17歳にして34%の利回りを実現したという著者ですが、本書を読む限り、その実績は決して偶然ではありません。

本書には、株式投資において一番大切な「企業経営」の視点が盛り込まれており、その洞察の深さには、目を見張るものがあります。

企業の成長の原動力とは何か、本当に伸びる会社の条件とは何か、勝負に勝つための考え方とは何か。

株式投資に限らず、資本主義社会で成功するためのさまざまな視点が盛り込まれた、じつに読み応えのある一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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成功する投資は知性を通じてというより健全な投資アプローチによる

株で儲けようとするならばまず自己啓発をすることです。できるだ
け貪欲にいろいろなことについて勉強をしなければなりません。投
資に関することだけでなく、時事、歴史、経済にも興味を持つこと
が大切です。それだけではなく、自分の近所のスーパーでどんなも
のが売れているかなどについても常に知っておく必要があるでしょう

人が行う意思決定は結局のところ自分の幸せを確実なモノにするため

最後に勝つのは、もっとも優れた製品をよく考えながらマーケティ
ングしている会社

自分や近所の人たちが、いまだにシアーズで買い物をしているのか、
それともウォールマートに変えてしまったのかを一番よく知ってい
るのはあなただ

ある特定の産業に従事している友人を持っていますか? 彼らの自
分たちの会社に対する見方や、同じ産業のほかの会社に対する意見
は聞いてみるべきです

山のような在庫を抱えた会社には、投資しても意味がありません

一株当たりの現金が多ければ多いほど、株は魅力的

多くの会社、特に技術を売っているようなハイテク産業の会社にと
って、本当の資産は創造力です。純資産額は、ある産業の中でどの
企業がもっとも創造力を発揮して成功するかを分析するには全く無力

成長率が高いから問題なのではなく、実際に問題になるのは成長率
が高いことから派生する問題点なのです(中略)成長率の高い会社
で、問題のない会社を探すのです

間違った選択をしないために、私は2段階の分析をするようにして
います。最初の段階は、株の質を見るための数字分析です。質が合
格なら次に株価が正当に評価されているかどうかを調べます

海の状況を予想するよりは、正しい船を選択することのほうがはる
かに簡単

長期投資として行ったものでも、それは永遠に保有し続けるという
意味ではない(中略)私は株が「上がりすぎた」時に売ります

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『天才少年投資家マット・セト108の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/493136716X
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■目次■

第一章 子供でも思いつく株式投資の知恵三つの法則
第二章 株はベースボール・カードのようなもの
第三章 子どもは株で成功する。なぜか?
第四章 株式投資はカジノではない
第五章 いい株の探し方。冷静に、目を大きく見開いて
第六章 正しい判断のための情報源
第七章 数字に強くなるということ
第八章 波に乗りそこねても気にしない
第九章 投資アドバイスにご用心
第十章 いかさまトランプ/新規株式公開の危険性
第十一章 「株の売り時」を知る方法
第十二章 旧い知識は通用しない
第十三章 私の実践的アプローチ
第十四章 投資信託:易しい一つの選択肢
第十五章 成功への道

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