2007年1月12日

『アイデンティティ・コード』

【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763196472

本日の一冊は、アメリカ在住で、グローバル企業を相手にコンサルティングを行う著者が、自分の存在意義やアイデンティティを発見するための考え方・プロセスを示した一冊。

著者によると、「”人生では自分が望むものに何でもなれる”という考え方は、多くの人を無用に苦しめる要因になっている」。

多くの人は、この考え方のせいで、「自分が本当に望んでいることとは別の道を歩み続けたり、あるいはまた、お金や名声、家族からの賛同のために間違った道を自らに課したりしている」わけで、著者はこの状態を抜け出し、自らのアイデンティティを見つけ出す方法を指南しています。

本書でいうアイデンティティとは、「この世界に対して何らかの価値を生み出すことができるその人独自の特性のこと」であり、これを発見し、それに従って生きることによって人はハッピーになれる、というのが著者の主張です。

ちょっとコンセプトがわかりにくいのが難ですが、人生を豊かに生きるために、また自分の転職に出合うために、極めて重要な考え方だと思います。

自らの存在意義を見つめ直したい時に、ぜひ読んで欲しい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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”人生では自分が望むものに何でもなれる”という考え方は、多く
の人を無用に苦しめる要因になっている。そのせいで自分が本当に
望んでいることとは別の道を歩み続けたり、あるいはまた、お金や
名声、家族からの賛同のために間違った道を自らに課したりしてい
る人は多い

自分に備わっているユニークな特性を理解し、それに従って生きて
いるとき、人は自分が自分であることに”ハッピー”になれる

自分の人生のパターンを探し出す際には、過去の自分が成し遂げた
成功を手がかりにすること

自分に変化が訪れたときの不安に負けず、その不安と共に生きてい
く勇気を持つことが大切

”ギフト”そのものは目には見えないものなのだ。見えるのは、そ
れを物理的に表現したものだけだ。その意味では、ある人に素晴ら
しい才能がいくつも備わっているように見えたとしても、その根本
にある”ギフト”はただ一つ、とも言える

”自分のギフトは何か?”という質問に答えるということは、”力”
と”品格”を手にするということでもある

誰かを信頼するには、まず自分の直感を頼りにして他人の意図を解
読する必要がある

自分を守りたいというガードを取り払って、不完全な存在である自
分と、内面に抱えている迷いをさらけだすこと

自分のアイデンティティがわかれば、人生にとって重要なものとそ
うでないものを、これまでとは比較にならないくらい明確に区別で
きるようになります

自分の存在理由、目的、情熱が何なのかを世界に向けて明示できる
ようになれば、あなたもまたすでに十分ご存じのあの言葉を宣言で
きるだろう――”意味のある人間関係を築くには、まず初めにどん
な人間なのかを周囲に認識してもらわなければならない”のだ

”ギフト”を与え、その見返りとして報酬を得ることが、人が持続
可能な職業生活を送るための支えになる

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『アイデンティティ・コード』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763196472
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■目次■

序章 アイデンティティ・コード解読のすすめ
第1章 私は誰なのだろう?
第2章 私だけが持っている特別なものとは何だろう?
第3章 私の人生で繰り返されてきたパターンは何だろう?
第4章 私はどこへ向かっているのだろう?
第5章 私にはどんな能力が備わっているのだろう?
第6章 私が信頼できるのは誰だろう?
第7章 私のメッセージとは何なのだろう?
第8章 私の人生はどうすれば豊かになるのだろう?

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