2006年10月23日

『手帳 メモ・ノート200%活用ブック』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820743929

本日の一冊は、昨年発売され、空前の大ヒットとなった『手帳200%
活用ブック』の改訂版。

名称も『手帳 メモ・ノート200%活用ブック』と変更されているこ
とからわかるように、今年はメモ術、ノート術も加わり、大幅パワ
ーアップしています。

タリーズコーヒーの松田公太氏、ドリームインキュベータの堀紘一
氏、博報堂ケトルの嶋浩一郎氏など、ビジネスの達人たちの手帳術、
ノート術をのぞき見れるのは、本書の最大のメリット。

巻頭インタビューで糸井重里氏も述べているように、コンセプトを
知ってわかった気になるのではなく、実際に達人たちのマネをする
ぐらいの気持ちで読めば、きっとビジネスのヒントが見つかるはずです。

とくに今回、土井が感銘を受けたのは、堀紘一氏のメモ術と、榊原
廣氏の会議のテクニック、そして、嶋浩一郎氏の新たな発想を生む
「情報放牧」です。

成果を出している人々が、どんな形で情報に触れ、それらを活用し
ているか。また、貴重な資源である時間を、どう活用しているか、
ぜひのぞいてみてください。

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■ 本日の赤ペンチェック
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<糸井重里>
現代人の仕事というのは、他の人の協力なしにうまくいくことはない

実は形とか行為をマネるのは難しいんですよ。コンセプトを知って
わかった気になるのはいちばん悪い

<堀 紘一>
ノートというのは、すべてを書き取れるものではないんです。です
から、”要点をいかにつかんで、書けるかどうか”で差がつく

できる社員は、お客さまの話でもポイントをちゃんと拾っているし、
特に大事なところはそのままのワーディングで、カギかっこでくく
って書いてある。できの悪いのは、どうでもいい一般論みたいなこ
とばかりで、肝心かなめなところは、残ってない

<道幸武久>
自分と対話する時間をいかに持つかが大切。だから、自分とのアポ
を手帳に書き込む

<榊原 廣>
「会議では必ず立ち上がってホワイトボードの前に立つこと」。こ
れも先輩から教わりました。そうすると話の主導権を握れるんです。
みんなの意見を自分の好きな要領でボードに書き出して、枠組みを
作って矢印でつなげたりして位置関係を提示できる。話の要点を瞬
時に判断してフォーマットに当てはめていく力もつきます

<嶋 浩一郎>
情報って、フォルダに名前をつけてそこへしまい込んでしまった瞬
間に死んでしまうと思う。だって整理したらそのあと二度と見なく
なるでしょう? 逆に、ノートに書き連ねただけでムリして整理し
ないでおくと、あとでときどき見返すという作業がしやすい

高度成長期はやることが決まっているから整理できる人が活躍でき
る。でも今は新しいビジネスを作らなければいけないから、今まで
とは違うものの組み合わせで新しいアイデアを生まないと。そのた
めには情報を整理しないで、アトランダムで俯瞰できる人が有利だ
と思うんです。つまり情報を放牧できる人ですよね

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『手帳 メモ・ノート200%活用ブック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820743929
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■目次■

巻頭インタビュー 言葉は虹色に変化する 糸井重里
目標達成編 夢や目標を手で書いて実現する
発想編 手書きは、クリエイティブである
仕事編 手書きは、仕事の質をグンと高める 

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