2006年10月24日

『お金を集める技術』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475691022X

本日の一冊は、公認会計士でありながら、「匿名組合ドットコム」
の運営にも携わる著者が、成功するファンドの作り方を説いた一冊。

ファンドというと、つい株式や不動産を思い浮かべてしまいがちで
すが、著者が主張しているのは、それ以外のビジネスをファンドに
してしまうテクニック。

最初からドカンとお金を集めて、オフィスを構え、従業員を雇い、
ファンドとして価値のあるビジネスを運営する方法を説いているのです。

本書の価値は、大きく分けて2つあると思います。

一つは、中小企業経営者に対し、コツコツ貯めて会社を成長させる
以外の道を示した点。

そしてもう一つは、ファンドに投資する人たちが、ファンドを運営
する側の立場を知ることで、儲かるファンドとそうでないファンド
を見極める目を養えることです。

今春、世界的なファンド格付会社である、モーニングスターの日本
代表の本を手掛け、この本でぶっちゃけ書いてもらいましたが、日
本のファンドはハッキリ言ってほとんど儲かりません。

※参考:『投資信託選びでいちばん知りたいこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270001216

どうしてそんなことになってしまうのか、仮に儲かるものがあると
したらそれはどんなファンドなのか。

この辺の知恵を身につけたい方は、ぜひ読んでみるといいと思います。

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■ 本日の赤ペンチェック
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300万円ぐらいで始められる事業は、誰でもすぐに参入できるため
競争相手が多くなる。1億円なければ始められない事業は、誰でも
できるわけがない。その時点で、すでに競争相手が少ない

あなたが1億円を集めて事業を始めるとする。自分がもらう管理報
酬は年間300万円として、投資家には毎年1000万円の利益を分配する
計画を立てた。この事業の利回りは、たったの13%でよい。それぐ
らいの事業であれば、見つけやすいしリスクも小さい

1億円集めて事業を始めるならば、事務所も借りて、すぐに社員も雇
える。社長は事業で儲けるための仕事に専念できる

投資家は証券会社の信用力とリスクを比べているのではない。投資
先の利回りとリスクを比べて、お金を出す意思決定をする

預金が少ない(小口の)人を相手にしても管理する経費ばかりかか
ってしまう。大きなお金を預けている(大口の)人だけを相手にす
れば効率がよい

◆すぐに思いつく大口の投資家
1.事業の取引先になる会社
2.社会的地位が高い人たち
3.定年退職して余裕がある人たち

お金を集める人は、1.配当 2.財産価値 3.税金 の3つを
同時に考えてファンドのしくみを作らないと失敗する

買う側の一番の心配は買った後、同じ事業が続けられないこと。社
員の能力に頼る事業は買いたくない

今から1億円のファンドを作ろうと考えている人たちは組合を使うべきだ

株へ投資するファンドだけ任意組合で作る。それ以外は匿名組合を
選べばよい。理由は、任意組合で確実に税金が得になるのは株への
投資だけにかぎられるからだ

事業が腐らないうちに他人に売ることで投資家に元本を返す。投資
家の損を最小限に抑えれば、きっと次の新しい事業でも助けてくれ
るはずだ

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『お金を集める技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475691022X
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■目次■

はじめに
第1章 お金を集めるということ
第2章 集めたお金を返すしくみ
第3章 ギャンブル性と投資家の数は比例する
第4章 集めたお金を返さないしくみ
第5章 配当がゼロでもお金が集まる
あとがき 

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