2006年9月21日

『3分間で成功を勝ちとる方法』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777104818

本日の一冊は、わずか3分間のプレゼンテーションであの大富豪、
ドナルド・トランプから600億円の投資を引き出したというブラジル
の若手起業家、リカルド・ベリーノによる一冊です。

まだ予約段階ですが、随分と注目されているようなので、事前に書
評を書くことにしました。

タイトルから想像される内容は、成功するためのプレゼン、交渉、
対人関係といったところですが、実際にはビジネスのすべてとも言
える「人間力」の磨き方を説いた自己啓発書です。

なかでも大切なのは、著者が言うところの「社会的知性」に関する部分。

「他者をあるがままに受け入れる」「自分の誤りを認める」「時間
を守る」「名前・顔・事実をしっかり覚えている」「違うタイプの
人とも話ができる」などは、まさに成功者に共通の能力といっても
いいと思います。

読み応えという点ではもうひとつですが、最近のビジネス書では無
視されがちな人間力、直観力を扱ったという点で、価値ある一冊と
言えるのではないでしょうか。

起業家を目指す方には、とくにおすすめしたい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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人は瞬きするほどの間に直観的に決断を下し、ある人物を好きか好
きでないかを数秒で判断して、その最初の印象をもとに、その物な
いし人についての心的イメージや、ときには意見までも作り上げる
――これは「適応的無意識」と呼ばれるメカニズムだ

直感が裏切ることはないのか?
第一印象が間違っていることはないのか?
最初の疑問についての答えはこうだ――ない。裏切るのは私たち自身だ

「自己評価の低い人」「不安レベルの高い人」「考え込むタイプの人」
「うつ傾向の強い人」などは、直観を信じることができにくい

必要なときに必要な人が現れるのは幸運だからではない。情熱が人
を引きつけるからだ

会社に注目してもらうためには、まずサクセスストーリーを作る必要がある

直観を正しくチューニングするためには、バランスのとれた状態を
維持しておく必要がある。自分を過小評価してはいけないし、現実
離れした傲慢なイメージを描いて盲目になってもいけない

低すぎるにせよ高すぎるにせよ、自己評価はその人の自分史と関わ
るもので、うまくつき合っていくには、意識的・無意識的な動機を
含めた深い自己理解のプロセスが必要となる

直観力のある人の自己評価は、バランス感覚と責任感から導かれる

自分の声の開発は価値ある投資だ。なんと言ってもメッセージの効
果という点では、言葉の響きは三八パーセントを占めているのだから

◆出版で一大帝国を築いたジョン・H・ジョンソンの公式
1.最初の二~三秒で顧客の注意を引きつける
2.相手の弱点を見つける
3.共通点を見つけてそこから入っていく

人とのつき合い方を知っているということは、とりもなおさず相手
の言うことに耳を傾け、相手を尊重することだ

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『3分間で成功を勝ちとる方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777104818
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■目次■

第1章 本当に大切なことは3分間で決まる
第2章 直観に戦略的合理性が合わせれば成功する
第3章 成功へのチャンスが最大化される習慣
第4章 夢を実現するための表現力
第5章 アイデアを売り込むための最強の話し方
第6章 単なるアイデアを大成功させるビジネスに変える力
第7章 ビジネスで成功するために必要なこと
第8章 夢を現実にしていった人々
第9章 成功を勝ちとった後にするべきこと

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