2006年9月6日

『絶妙な「ひらめき」の技術』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756910092

本日の一冊は、まぐまぐ認定の大人気メルマガ「1分間発想力ドリ
ル」の著者が、アイデアやイノベーションを作り出すための視点・
ヒントをまとめた、注目の一冊です。

先日、版元の明日香出版社さんを訪れた際、編集者のF氏が自信な
さそうに紹介してくれたのですが、「これは使える!」ということ
で、ご紹介することにしました。

著者によれば、アイデアが出せるかどうかは才能ではなく、「どれ
だけ多くの視点を持っているか、いないか」です。

本書には、まさにその「視点」が示されており、それぞれ、「時間
からのひらめき」「お金からのひらめき」「言葉からのひらめき」
といった形でまとめられています。

アイデア本は数多くあれど、ここまでバリエーションに富み、かつ
シンプルにまとまったものも珍しいと思います。

しかも、内容がビジネスに特化しているので、単なる教養に終わら
ないのがミソ。神田昌典さんの『仕事のヒント』同様、即お金にな
るアイデア発想法が紹介されています。

※参考:『仕事のヒント』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512041

今すぐにアイデアをひねり出したい、という時に重宝する一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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複数の異なる視点を持つことができれば、それだけアイデアは出や
すくなる

「引く」はしばしば商品やサービスの”特化”に結びつきます。商
品やサービスを際立たせたい時、思い切って「引いてみる」こと

分割することにより省スペース化や利便性を顧客に提供

「転用」の視点を持ち、他社・他業界、時代、土地、ヒット商品な
どから、発想のヒントを得られないかと常に考えておく

記念日には「イベント効果」があり、外に対してイベントを仕掛け
るきっかけが作れますし、そもそも莫大な設備投資がかかるわけで
もありません

商品を売ることに注力するのではなく、第一に使ってもらえる環境
を確保する「先用後利」商法は、モノが売りにくい現代の”処方箋”

私は成功する企画の満たすべき条件として3つの要素を掲げていま
す。それがSISの法則(シンプル・インパクト・ストーリー性)です

価格体系を「定額制」とするメリットは、心理的な負担を減らせること

3つの価格を提示した場合、多くの人は真ん中の「竹」を選ぶ

「父子」をターゲットとして考える切り口は、これまで活発ではあ
りませんでしたが、今後は社会環境の変化もあり、有望な切り口となるはず

平常時は肉眼で見ることができず、ある処理を行うと肉眼に見える
ようになる、という仕掛けは”インパクト”と”遊び心”があり印象的

「ギネス認定」という商品PR効果には、あなどれないものがあります

「百選」の真髄は、同種のものを並べるということです。単体で影
響力が弱いならば、皆の力を合わせパッケージ化し、訴求力を高め
ようという試みです

企業が商品・サービスPRのために新たに検定を設ける、あるいは
地方自治体が地域振興のために「検定」を企画するというのも、立
派な切り口

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『絶妙な「ひらめき」の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756910092
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■目次■

第1章 ひらめきは8つの視点に分類できる
第2章 時間からのひらめき
第3章 お金からのひらめき
第4章 言葉からのひらめき
第5章 ターゲットからのひらめき
第6章 五感からのひらめき
第7章 価値からのひらめき
第8章 変形からのひらめき
第9章 法則を120%活用するために
付録 章問題模範解答例
おわりに

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