2006年8月27日

『D・カーネギーの自分を磨く本』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837975801

本日の一冊は、世界的名著『人を動かす』の著者、デール・カーネ
ギーが選んだ成功者31人のエピソードをまとめた一冊。

もともと3冊あった原書を、日本の読者向けにまとめたものらしく、
それだけに内容は厳選されています。

登場する人物は、鉄鋼王カーネギーや、ロックフェラー、アインシ
ュタイン、チャーチル、セオドア・ルーズベルトなど。

彼らの幼少期~晩年のエピソードのなかから、とくに教訓となるも
のだけを厳選しており、要領よく人物とその成功要因を押さえるこ
とができます。

オムニバス形式ながら、鉄鋼王カーネギーの人を動かす秘策、アイ
ンシュタインの幸福哲学、本をきっかけに各界の著名人と知り合い
になったというエドワード・ボックの人身掌握術など、読みどころ満載。

パートによって読み応えにばらつきがあるのは残念ですが、著名人
たちのエピソードを手っ取り早く押さえたい、という方にはピッタ
リの一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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「クローバーやタンポポの葉を摘んできてくれないか。この子ウサ
ギを育てるんだ。その代わり、摘んできてくれたお礼に、君たちの
名をこの子ウサギの名につけてやるよ」(鉄鋼王カーネギーが近所
の遊び仲間に子ウサギを育てるのを手伝わせたときのエピソード)

「よし、金銭の奴隷になるのはもうやめた。ひとつ、金銭を奴隷に
使ってやろう」(ジョン・D・ロックフェラー)

夫人の話によると、彼(アインシュタイン)はものを考えるには秩
序を尊ぶが、生活には何の秩序もなかったそうだ。やりたいことは
いつだろうがやりたい時にやる。日常生活の原則は二つしかない。
第一は、規則は絶対につくるな。第二は、他人の意見に左右される
な、である

本で有名人の伝記を読むと、直接その本人に手紙を出して、本には
出ていない幼年時代のことをいろいろ問い合わせた(中略)週給わ
ずか六ドル二十五セントで電信会社に勤めているボックは、この手
を使って一流どころの各界の有名人と近づきになった

「危険が迫ったら絶対背中を向けて逃げるもんじゃない。そんなこ
とをすると危険が二倍になる。反対に、即座に断固として立ち向か
えば危険は半分になるものだ」(チャーチル)

およそ偉大な選手というのは次の二点が驚くほど発達しているもの
だ。第一に集中力、第二にほとんど機械のような戦闘力である
(デムプシーを評して)

「怖くてできないことに敢えて立ち向かう――ぼくが勇気を鍛えた
秘訣はこれだよ」(セオドア・ルーズヴェルト)

「そんなことできるもんですか」「そんなことをしたら科学的精神
に反します。それに病気の治療に使うのでしょう、病人の足元につ
け込むなんて、できやしません」(ラジウム抽出法の特許を放棄し
たキュリー夫人の言葉)

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『D・カーネギーの自分を磨く本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837975801
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■目次■

“兆し”を鋭く読み、常に先手を打って「全戦全勝」人生!
アンドルー・カーネギー
ここまで人生の“優先事項”を見極められるか
ジョン・D ロックフェラー
劣等生でも、この「シンプル哲学」で“史上最高頭脳”に
アルバート・アインシュタイン
“高速決断”で千載一遇のチャンスをものにする!
エドワード・ボック
ここまで熱くなれば、「夢物語」も「現実」に
オーヴィル・ライト
“認められたい”なら後戻りはするな!
グレン・L マーチン
“運をつかむ力”も実力のうち!
メリー・ピックフォード
この“不屈の意志”こそが逆境を順境に変えていく
ウィンストン・チャーチル
何事にも手抜きしない“無器用だが骨太”な生き方
マーク・トウェーン
※その他、多すぎるので省略します

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