2006年8月29日

『「勝負強さ」を鍛える本』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483795667X

本日の一冊は、日本でも大人気となったジョン・C・マクスウェル
さんによる、注目の自己啓発書。

訳者の齋藤孝さんによると、アメリカでは早くもミリオンセラーの
勢い、とのことです。

邦訳のタイトルは『「勝負強さ」を鍛える本』となっていますが、
原題は『Turning Mistakes into Stepping Stones for Success』。

つまり、失敗をいかにして成功につなげるか、というのがテーマです。

本書には、独立当初、大勢の人に嘲笑されながら大成功をものにし
たメアリー・ケイ・アッシュや、ベリーロール全盛の時代に背面跳
びを提唱し、走り高跳びの歴史を変えたディック・フォスベリー、
当時の医学界の常識を打ち破り、外科手術に革命を起こしたジョゼ
フ・リスターなど、逆境にめげず、成功した人々の事例が数多く登
場します。

なぜ失敗することが大切なのか、どうやったら逆境から這い上がり、
失敗から学ぶことができるのか。

読者の心に訴えかける著者独特の言い回しが、読ませてくれます。

自分の心の中に勇気を吹き込んで欲しい、という方には、ぜひおす
すめしたい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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凡人と成功者を分けるのは、失敗をどのように克服し、「勝負強さ」
や「真の実力」という”財産”に変えるかだ

大局を見れば忍耐力が生まれ、勝負強さが養われる。そして、忍耐
力があるから成功のチャンスも増えるのである

ばかげたことをやらないと、知的なアイデアも生まれない

成功者が失敗しても落ち込まないのは、自分の長所に焦点を当てているから

走り高跳びの「背面飛び」という跳び方を開発したアスリートのデ
ィック・フォスベリ―はこう言っている。「それでは勝てないとか、
いい記録は出せないとか、あるいは単にそのテクニックはよくない
と何度も言われた。僕にできることは、肩をすくめて『まあ、見て
いてください』と言うことだけだった」

やる気が起きてから、行動するなんてナンセンスだ。やる気などど
うでもいい。やってしまえばいいのだ。やる気のことは考えず、と
にかく行動を起こすのだ。行動を起こせばやる気が出てきて、継続
することは簡単になる

「いつも同じことしかしない人」は、「いつも同じもの」しか手に入らない

固執――”やり方”を変えず”効率”だけ上げようとする愚

失敗だらけの道から抜け出すには、まず最も言いたくない言葉を口
にしなければならない。それは「私は間違っていた」だ

「かけがえのない人間になるためには常に他人と違っていなければ
ならない」(ココ・シャネル)

「自分のため」だけでなく、より多くの人のため、公共のためとい
う大きな視点、いわば「使命」を抱かなければ、真の成功は望めな
い。大きな使命に目覚めた時、自分には思いもよらなかったような
爆発力が生まれる

何かを始めるのに、偉大な人間である必要はない。だが、偉大な人
間になるためには、何かを始めなければならない

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『「勝負強さ」を鍛える本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483795667X
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■目次■

1章 成功者と凡人を分ける「挑戦力」
2章 逆境にあって動じない「忍耐力」
3章 “勝つ直感”を呼び覚ます「行動力」
4章 人の心を牽引する「責任力」
5章 岐路に立って迷わない「決断力」
6章 一段上の仕事に目覚める「使命力」
7章 成功体質を強化する「持続力」
8章 リスクに挑む「冒険力」
9章 失敗から“教訓”を引き出す「学習力」
10章 自分の視界を広げる「複眼力」

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